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ドリュオン Druon, Maurice

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドリュオン
Druon, Maurice

[生]1918.4.23. パリ
フランスの小説家。ケッセルの甥。重厚な3部作『人間の終末』 La Fin des hommes──『大家族』 Les Grandes familles (1948,ゴンクール賞) ,『肉体の堕落』 La Chute des corps (50) ,『地獄での邂逅』 Rendez-vous aux enfers (51) ──のほか,歴史小説『呪われた王たち』 Les Rois maudits (55~60) では,数人による合作の形式を採用,現代のデュマたらんとしている。ほかに『ゼウスの回想録』 Les Mémoires de Zeus (63) ,『権力についての省察』 Note et Maximes sur le pouvoir (65) ,戯曲がある。アカデミー・フランセーズ会員 (66) ,文化相 (73~74) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドリュオン
どりゅおん
Maurice Druon
(1918― )

フランスの小説家。パリの生まれ。小説家ジョゼフ・ケッセルの甥(おい)にあたる。第二次世界大戦中、自由フランス軍側で報道にあたり、戦後、文学の道に入る。戦前フランス社会と個人の運命を重ね合わせたパノラマ的小説『人間の終末』La fin des hommes三部作の第一作『大家族』Les grandes familles(1948)でゴンクール賞を受賞、第二作『閥族の崩壊』La chute des corps(1950)、第三作『地獄での邂逅(かいこう)Rendez-vous aux enfers(1951)で文名を確立。ほかに歴史大河小説『呪(のろ)われた王たち』Rois maudits(1955~77)、環境文学として受けとめられてもいる童話『チスト――みどりのおやゆび』Tistou les pouces verts(1968)などがある。やや通俗的なレアリスムで、環境に支配されながらも雄々しく生きようとする人間を描く。保守派政治家でもあり、1973年から1年間文化大臣を務めた。80年代に入ってからは、小説の発表はなく、文化政策などにかかわる論著が目だつ。1966年アカデミー会員となり、86年には終身幹事長となるが、健康を理由に99年その地位を退いている。[小林 茂]
『市原豊太・梅原成四訳『人間の終末 第1部――大家族』上下(1953・新潮社) ▽小沢優子訳『チスト――みどりのおやゆび』(1991・兼六館出版)』

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