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ニイニイゼミ(英語表記)Platypleura kaempferi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニイニイゼミ
Platypleura kaempferi

半翅目同翅亜目セミ科。体長 (翅端まで) 35mm内外。体は短太,やや扁平で緑褐色を帯び,体表に黄白色の微毛が生えている。頭部は短く,前胸より幅が狭い。前胸側縁は角張って突出する。中胸背は黒色で中央に褐色のW字状の紋がある。前翅は基部に黒褐色斑があり,先半は透明で黒褐色斑をもつ。後翅は黒色で外縁が透明。最も普通のセミで,夏にみられるセミのうちでは早い時期に現れ,「ちぃー……」と連続した声で鳴く。日本全土,台湾,中国,アジア熱帯地方に広く分布する。琉球列島にはほかにクロイワニイニイ P. kuroiwaeなど4種が分布する。

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百科事典マイペディアの解説

ニイニイゼミ

半翅(はんし)目セミ科の昆虫の1種。体長(翅端まで)35mm内外,暗黄緑色に黒斑がある。日本全土に普通で,朝鮮,中国〜マレー,ボルネオに広く分布する。成虫は6月下旬から出現し9月ごろまでみられる。南西諸島には近縁種が4種,朝鮮と対馬には晩秋に現れるチョウセンケナガニイニイがいる。チョウセンケナガニイニイは絶滅危惧II類(環境省第4次レッドリスト)。

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世界大百科事典 第2版の解説

ニイニイゼミ【Platypleura kaempferi】

半翅目セミ科の昆虫。〈閑さや岩にしみ入(いる)蟬の声〉に詠まれているセミとして有名で,梅雨明けとともに現れる。小型で,体は扁平,前胸側方は三角形に張り出す。前翅は広い暗灰色部と透明部があり,後翅は黒色で翅縁は透明。体長20~26mm,前翅の開張65~73mm。中国,朝鮮半島,台湾,日本全国に分布し,日本での南限沖縄本島である。平地から山地にかけて見られ,6月末から9月初めにかけて出現するが,7月後半にもっとも多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ニイニイゼミ
にいにいぜみ
[学]Platypleura kaempferi

昆虫綱半翅目(はんしもく)同翅亜目セミ科Cicadidaeに属する昆虫。体長20~26ミリメートル、同翅端まで32~38ミリメートル。体はやや扁平(へんぺい)で、頭部、胸部は緑褐色に黒色紋がある。前胸背側方は三角形状に広がる。前翅には灰褐色の大きな雲状紋があり、後翅は透明な周縁部を除き黒色。北海道から琉球諸島(りゅうきゅうしょとう)にかけて分布し、各地に普通にみられ、朝鮮半島、中国大陸、台湾にも知られる。7~8月に出現し、チーと鳴く。1世代は4年と推定される。脱皮殻は球形に近く、表面は泥で覆われる。日本にはほかに、クロイワニイニイP. kuroiwae、ヤエヤマニイニイP. yayeyamanaなど4種が知られ、いずれも南西諸島固有種である。対馬(つしま)には秋遅くに出現する独特なセミ、チョウセンケナガニイニイSuisha coreanaが知られる。[林 正美]

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