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ハイイロギツネ ハイイロギツネUrocyon cinereoargenteus; gray fox

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハイイロギツネ
Urocyon cinereoargenteus; gray fox

食肉目イヌ科。体長 50~75cm,尾長 30~40cm。前後肢,体の上面が灰色なのでその名がある。頸の両側,前後肢の下部,尾の下部は赤褐色。耳介や鼻先は短い。このような形態は,イヌ科のものよりネコ科のものに似ている。また木登りがうまく,イヌ科のものとしては珍しい習性である。日中は樹洞や地下の穴にひそみ,夜間,ネズミ,ノウサギ昆虫類などを食べる。カナダ南部からアメリカ合衆国,メキシコを経て,南アメリカの北部まで分布し,森林,藪地,ときには岩場などにすむ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハイイロギツネ
はいいろぎつね / 灰色狐
grey fox
[学]Urocyon cinereoargenteus

哺乳(ほにゅう)綱食肉目イヌ科の動物。一般形態がキツネ属Vulpesに似るのでしばしば同じ属とされるが、系統的にオオミミギツネやタヌキに近縁な原始的な種で、それらと同じく下顎(かがく)下縁の後部に顕著な段(角下葉)があり、ハイイロギツネ属に含めるのが妥当と思われる。頭胴長40~73センチメートル、尾長27~34センチメートル、体重3.5~6キログラム。体の背面は灰色で側腹と四肢が鮮やかな赤褐色、のどは白色、尾の上面に黒色の長い毛があり、尾端は黒色。カナダ南部からベネズエラまでの森林、やぶ地にすみ、敵に襲われると木に登って難を避ける。主として夜行性、雑食性でウサギ、ネズミ、鳥、昆虫、草、種子、果実などを食べる。3~4月に2~7子を産む。[今泉吉典]

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