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ハラル Harar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハラル
Harar

別綴 Hararge。エチオピア南東部の地方。中心都市ハラル。ダナキル砂漠南部からアハマル山地を経て山地東麓の丘陵地域まで,北西から南東に広がる。山地は温暖,土壌は肥沃で,穀類,搾油用種子,コーヒーなどを栽培。北西部のダナキル砂漠と,南東部のシェベレ川流域の耕地以外では遊牧が行われるが,アワッシュ川流域では,大規模な灌漑耕地の建設が進められている。面積 25万 4800km2。人口 507万 5102 (1991推計) 。

ハラル
Harar

エチオピア東部の都市。別綴 Harer。アジスアベバの東約 370km,アハマル山地南麓の標高約 1800mの高原に位置する。7世紀にアラビア半島南部からの移住者が建設,アダル・イスラム教国の首都となった。その後エチオピア・キリスト教国やガラ族との抗争が続き,1577年アウッサ砂漠に遷都。 1875~85年のエジプト軍による占領を経て,1887年ショア王メネリク2世が征服。商業の中心地で,コーヒーや穀物が集散されるほか,籠編み,銀細工もつくられる。教員養成学校,大学などのほかフランスの詩人アルチュール・ランボーが住んでいた家がある。城壁に囲まれ,多くのモスクイスラム教徒の住宅が残る旧市街ハラル・ジュゴルは 2006年世界遺産の文化遺産に登録された。人口 13万 1139 (1994) 。

ハラル
halal

イスラム法で合法であるとされるものや行為。「(神に)許されている」という意味のアラビア語で,ハラールともいう。特に,ムスリムが食べることを許される食品をさす。また,イスラム法において非合法なもの,行為はハラム(ハラーム),または非ハラル(非ハラール)という。イスラム教ではコーランに基づき,豚肉を含むアルコールなどを口にすることは禁じられている。食品がハラルか否かの検証は各国に設置された認証機関が行なっており,原材料から調理過程にいたるまで厳密な審査の結果,合格した食品には認証書などが発行される。認証基準は国や地域・機関によって異なる。ハラルと認定された食品はハラル食品ハラルフードなどと呼ばれる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ハラル

「許された」などの意味を持つアラビア語。戒律により、ムスリムは豚肉や酒を使った料理や調味料を食べない。豚以外の食肉も処理方法が定められている。戒律に沿った食べ物や化粧品などが「ハラル」と呼ばれている。

(2015-02-19 朝日新聞 朝刊 宮城全県・1地方)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハラル
はらる
Harar

エチオピア東部の都市。東部高原上の標高1900メートルに位置する。人口12万2932(1994)。7世紀ごろアラビア半島から移住したイスラム教徒によって建設され、15世紀にはハラルを中心にしたイスラム教徒のアダル王国が繁栄し、16世紀にはエチオピア皇帝との間に激戦を続けた。その直後、五つの門と多くの塔屋をもつ、石造りの高い城壁に囲まれた現在の市街が建設された。経済的繁栄は鉄道沿線のディレ・ダワに奪われたが、現在でも隊商交易の要衝で、コーヒー、皮革、綿花などの集散地である。ハイレ・セラシエ元皇帝の生誕地として知られる。19世紀のフランスの詩人ランボーは晩年の10年間を主としてハラルを中心に現地物産の買付けと銃器弾薬の販売を行い、その間アビシニア探検記を何度かパリ地理学協会に書き送っている。ランボーの住んでいた大きい二階家が現存する。[諏訪兼位]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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