ハーブオイルなどの作り方(読み)はーぶおいるなどのつくりかた

食の医学館 の解説

はーぶおいるなどのつくりかた【ハーブオイルなどの作り方】

市販ハーブには、生鮮品と乾燥品の2つがあります。このうち、香りのよいのは、やはり新鮮な生のハーブ。ただ、せっかく新鮮なハーブを購入しても、料理には少量使うだけで、残ったものが、いたんでしまうことも少なくありません。
 そんなときのための、簡単でじょうずな保存法、活用法を、いくつかご紹介しましょう。
《ハーブオイル&ハーブビネガー》
 ハーブを使って、簡単につくれる自家製の調味料。少量加えてやるだけで、ハーブの香りが料理の味をグッと引き立てます。ハーブオイルもハーブビネガーも常温で保存できますから、食卓に常備しておくと、たいへん便利です。
 ハーブオイルによく使われるハーブは、タイム、バジルタラゴンローズマリーフェンネルサボリーなど。油はオリーブ油、ベニバナ油クルミ油のほか、サラダ油でも大丈夫です。
 また、ハーブビネガーによく使われるハーブは、タイム、バジル、タラゴン、オレガノチャービルミントなど。使う酢は、ワインビネガーリンゴ酢、米酢などが好適です。
★材料
ハーブ、植物油(ハーブビネガーなら酢)各適宜。
適当な大きさの密閉ビン
★作り方
(1)ハーブを洗ったあと、水分をよく拭き取っておく。
(2)ビンを洗ったあと、熱湯で殺菌し、水気を拭き取る。
(3)(2)に植物油(または酢)と(1)を入れる。このとき、ハーブ全体が油(酢)の中に浸るようにすること。
(4)しっかりフタをし、冷暗所に置いて風味を移す。5日くらいすれば、使いはじめても大丈夫です。
 十分に風味が移ったら、ハーブは取り出します。また、風味が薄いようなら、ハーブを追加してください。長期保存する場合は、酸化しにくいハーブビネガーにするのがいいでしょう。
《ハーブの砂糖菓子》
 ハーブの表面に、雪のように砂糖をまぶしたお菓子。ハーブの姿や色、香りがストレートに楽しめます。
 ミントやカモミールバラなどがよく利用されます。
★材料
生のハーブ、卵白グラニュー糖各適宜。
★作り方
(1)ハーブについた水分をよく拭き取ったあと、ハケなどを使って、表面全体に卵白を薄くむらなく塗る。
(2)(1)が乾かないうちに、上からグラニュー糖を振り掛ける。まだらにならないよう、裏表とも均一にグラニュー糖をまぶしつけること。
(3)ザルかバットにペーパータオルを敷き、(2)をならべて2~3日乾燥させる。
(4)水分がなくなり、グラニュー糖がかたまったら完成。
 ハーブティーに浮かべたり、ケーキやヨーグルトなど、デザート類の飾り付けに使ってもピッタリです。
《冷凍ハーブ》
 生のハーブはじょうずに冷凍すれば、香りや色合いを失わずに数週間程度、保存可能です。ハーブはさっと洗ってペーパータオルにはさんで水分をとり、ラップにピチッとつつんでビニール袋に入れて、冷凍保存します。凍ったままざっと刻み、オムレツや煮込みなどに加えます。
《塩漬けハーブ》
(1)広口の密閉ビンなどの底に、1~2cmの厚さで塩を敷きつめ、上にハーブをならべます。その上から、再び塩を1~2cmの厚みでかぶせ、さらにハーブ、塩の順で積み重ねていきます。
(2)ぴっちりフタをすれば、新鮮なままの状態で、ハーブを長期間保存できます。

出典 小学館食の医学館について 情報

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