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バイオセンサー ばいおせんさーbiosensor

翻訳|biosensor

知恵蔵の解説

バイオセンサー

たんぱく質などを用いた感知装置。生体内で化学反応を制御している酵素や、抗原抗体反応を担う抗体などは、雑多な混合物の中の特定の物質だけに作用している。この高い選択性を利用する。検知素子にたんぱく質の酵素や抗体などを用いるものと、微生物を用いるものがあり、それぞれ酵素センサー、免疫センサー、微生物センサーと呼ばれる。グルコースセンサーは、糖尿病や高血糖症などの診断に用いられる。尿酸、尿素、コレステロールなどを測定する多種類の酵素センサーが開発されている。免疫センサーは腫瘍やエイズなどの診断用に開発が進められている。微生物センサーには、排水中のBOD(生物学的酸素要求量)を短時間で簡便に測定できるBODセンサーがある。

(川口啓明 科学ジャーナリスト / 菊地昌子 科学ジャーナリスト / 2007年)

バイオセンサー

酵素などの生体材料を感応部に用いるセンサー。生体反応を電気信号に変換し検出する。固定化酵素(グルコースオキシダーゼ、GOx)を用いたグルコースセンサーが糖尿病患者の自己血糖モニタリング用に開発されている。これはグルコース(Glc)がGOxによって酸化される際の酸素の減少、または反応産物である過酸化水素を電極でとらえ、電気信号に変換する。センサー酵素としては酸素を消費または生成する反応や、発光反応を触媒するものを利用。環境分野では、固定化微生物を利用したBOD(Biological Oxygen Demand、生物化学的酸素要求量)センサーが実用化され、排水モニタリングや水質汚濁検査に利用されている。

(市村禎二郎 東京工業大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉の解説

バイオセンサー(biosensor)

酵素などの生化学物質が特定の物質とだけ反応する性質を利用して、物質の検出と定量を行うこと。また、その装置。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

バイオセンサー

生体分子や細胞などがもつ分子識別の機能を利用した化学センサー。一般に,生物化学的な分子識別を行う部分と,それを電気信号に変換する物理化学的デバイスで構成される。
→関連項目化学センサー

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典の解説

バイオセンサー

 酵素や生物体の一部などを利用して,生体物質や生物活性のある物質を感度よく検出する装置.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

大辞林 第三版の解説

バイオセンサー【biosensor】

生体または生体内分子が特定の分子と特異的に反応することを利用した検出素子。酵素センサー・微生物センサーなど。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バイオセンサー
ばいおせんさー
biosensor

生物化学検知器。酵素や微生物を利用して、生体反応を電気信号に変換するもの。たとえば、ぶどう糖を酸素と結合させる酵素を酸素測定電極の表面に固定して、ぶどう糖を含む液に入れると、ぶどう糖が多いほど酸素が消費され、信号が少なくなるぶどう糖センサーがある。血液中のぶどう糖の測定や、食品、発酵プロセスの制御用として利用されている。また、4種の酵素を用いて味や香りや、魚肉の鮮度を測定するセンサーをはじめ、その他の研究も活発である。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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