バイト

デジタル大辞泉 「バイト」の意味・読み・例文・類語

バイト

bit(刃の意)またはbite(切り込む意)から》旋盤・平削り盤などの工作機械で金属の切削に使用される刃物。シャンクとよぶ台の先端に切れ刃をつけたもの。形や用途により先丸・片刃・面取り・端面・剣・中ぐり・突っ切り・ねじ切りなどの各バイトがある。

バイト

[名](スル)アルバイト」の略。「夏休みにバイトする」

バイト(byte)

コンピューターで扱う情報量の単位。1バイトは8ビット。→ビット1

バイト(bite)

かむこと。また、かみ合わせること。
歯車・ファスナーなどがかみ合う接触面。

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精選版 日本国語大辞典 「バイト」の意味・読み・例文・類語

バイト

  1. 〘 名詞 〙 ( [オランダ語] beitel から ) 単一の切刃を持った切削工具の一つ。機械に取り付けて用いるものを単にバイトといい、手で扱うものを手バイトという。旋盤と形削盤などに用いられる。
    1. [初出の実例]「鼻唄がけでバイトを突っ込むだけの腕と経験をもってゐた」(出典:飛行機小僧(1937)〈徳永直〉五)

バイト

  1. 〘 名詞 〙 ( 「アルバイト」の略 ) 本業や学業のかたわらにする仕事。内職。
    1. [初出の実例]「スポーツ、バイト〈略〉そしていくらかの勉強に関することに至るまで」(出典:セルロイドの塔(1959)〈三浦朱門〉一)

バイト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] byte ) 情報量の単位。一バイトは八ビット。
    1. [初出の実例]「8ビットをバイトと呼ぶ」(出典:電子計算機(1968)〈坂井利之〉一)

バイト

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] bite )
  2. かむこと。また、かみ合わせること。
  3. 歯車・ファスナーなどがかみ合う接触面。

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改訂新版 世界大百科事典 「バイト」の意味・わかりやすい解説

バイト

旋盤,形削り盤,平削り盤などの型式の工作機械で金属を加工する場合に用いられる切削工具。オランダ語のbeitelから転化した和製語と考えられ,英語ではsingle-point cutting toolと呼ばれている。バイトは切削を行う刃部と工作機械に固定するためのシャンクの部分からなっている。刃部の形状は,切削が良好に行われるように,使用目的に応じた適当なすくい角,逃げ角,切刃角などが付けられている。この刃先をシャンクに取り付ける方法にはいろいろあるが,刃部とシャンクが同一の材料で一体に作られたものをむくバイトといい,高速度鋼バイトに広く用いられている。刃部となるチップをシャンクの先端に鑞付けしたものを鑞付けバイトといい,超硬合金のチップと炭素鋼のシャンクの組合せが多い。クランプバイトは超硬合金,セラミック,単石ダイヤモンドなどのチップを機械的にシャンクに固定したもので,このうち,三角形や四角形のチップのかど部を順々に使用し,全部のかど部が摩耗した後,刃の研ぎ直しをせずに使い捨てにしてしまう方式のものをスローアウェーバイトと呼んでいる。スローアウェーバイトは研ぎ直しの手間が省かれ,チップの付け直しも簡単なので広く用いられている。

 高速度鋼のバイトは粘り強いので,すくい角を大きくとって切れ味をよくしたり,複雑な切刃形状に整形することができる長所があるが,反面,耐熱性や耐摩耗性が比較的低いので,適当な切削油剤を用いて潤滑と冷却を行わせる必要がある。また,切削速度も50m/min以下に制限しなければならない。炭化タングステン炭化チタンを主成分とする超硬合金のバイトは,耐熱性,耐摩耗性が高く,100~200m/minの切削速度がふつうで,切削油剤を用いる必要がない。酸化アルミニウムを主成分とするセラミックのバイトは超硬合金よりもさらに硬く,耐熱性も優れているが,粘り強さが劣るので重切削には適さず,切削速度200m/min以上の高速軽切削の仕上加工に適している。セラミックは硬くて研ぎ直すのが困難であるから,スローアウェーバイトとして使用される。単石ダイヤモンドを用いるバイトは,工具材料の中では最高の硬さをもち,また,切刃をきわめて鋭く研ぐこともできる。しかし,もろいことと700℃以上の高温では酸化するため,鋼の切削には不適当で,銅合金やアルミ合金などの軟質金属の超精密鏡面仕上加工に最適である。微粒ダイヤモンドを焼結して作ったバイトも用いられているが,単石のように鋭い切刃に整形することができないので鏡面仕上用には不適当である。

 切削加工中,長く連続した切りくずが流れるように発生することは,それ自体は切削作用が正常に行われていることを示すもので望ましいことである。しかし,切りくずは工作物,工具,機械または作業者にからみつきやすく,仕上面を傷つけるばかりでなく危険である。そこで,切りくずを適当な長さに折って処理しやすくするためにバイトのすくい面上に突起やみぞを付けることがあり,これをチップブレーカーという。
工作機械 →切削
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ASCII.jpデジタル用語辞典 「バイト」の解説

バイト

コンピューターで情報量を表す単位で「B」と略す。1バイトは、0か1かを表すビットという単位が8つ並んで構成される。1バイトで表せる組み合わせの総数は、2の8乗で256とおりのデータを表せる。メモリーディスクの容量、プログラムの最小命令コードなどに使われる。大きな量を表す場合は、キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)という単位も使われ、それぞれ1キロバイト=1024バイト、1メガバイト=1024キロバイト、1ギガバイト=1024メガバイトになる。

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パソコンで困ったときに開く本 「バイト」の解説

バイト

データの量を表す単位です。通常は8ビットが1バイトです。1024バイトが1KB(キロバイト)、1024KBが1MB(メガバイト)、1024MBが1GB(ギガバイト)といった具合に、1024単位で次の位になります。厳密である必要がなければ、1000単位で計算してもかまいません。
⇨1バイト文字、2バイト文字、
GB、KB、MB、TB

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カメラマン写真用語辞典 「バイト」の解説

byte

 コンピュータの情報量の単位のこと。現在では、1byteは8bitであることが多い。デジタルカメラでは、画像を記録する メモリーカード の容量を示したり、カメラからパソコンやプリンタへ画像データを伝達するときの速さを示すときに用いられる。

バイト

「byte」のページをご覧ください。

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IT用語がわかる辞典 「バイト」の解説

バイト【byte】

コンピューターで扱われる情報量の単位のひとつ。2進数の8桁、8ビットに相当する。◇記号は「B」。⇒キロバイト

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デジタル大辞泉プラス 「バイト」の解説

バイト

ホンダ(本田技研工業)が2002年から製造・販売したスクータータイプのオートバイ。総排気量49cc(原動機付自転車)。エンジン形式は水冷4ストローク単気筒DOHC。

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ホームページ制作用語集 「バイト」の解説

バイト

コンピュータで使われる最も基本的な情報単位。データ量を表す単位1バイトは8ビット。

出典 (株)ネットプロホームページ制作用語集について 情報

DBM用語辞典 「バイト」の解説

バイト【bytes】

二進法(0と1)の単語や単位のことで、1バイトは8ビットで構成される。

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