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バチスカーフ バチスカーフ bathyscaphe

翻訳|bathyscaphe

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バチスカーフ
バチスカーフ
bathyscaphe

深海観測用の潜水艇の1種。スイス物理学者で深海探検家 A.ピカールが考案した。原理は飛行船と同様で,深海で自重と浮力 (耐圧のためガソリンを利用) を釣合せ,おもりを捨てて浮上する。フランス海軍の『バチスカーフ FNRS 3』やアメリカ海軍の『トリエステ』などがある。

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デジタル大辞泉の解説

バチスカーフ(〈フランス〉bathyscaphe)

ギリシャ語の深い小舟の意から》深海の観測・調査用の有人潜水艇。スイスのA=ピカールが考案。自重と浮力とを釣り合わせ、下降は海水の取り込みにより、浮上は鉄弾を捨てることにより行う。バシスカーフ。

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百科事典マイペディアの解説

バチスカーフ

深海観測用の潜水艇Bathyscaphe。A.ピカールが1948年に初めてこの型を製作(FNRS2号)。飛行船と似た原理で潜航する。薄い鋼板製の浮室内にガソリンを満たして水圧と釣り合わせ,その浮力で耐圧・球形の観測室(ゴンドラ)をつり,全体として自重と浮力をほぼ等しくしてある。

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世界大百科事典 第2版の解説

バチスカーフ【Bathyscaphe[フランス]】

スイスのA.ピカールによって開発された深海観測用潜水船の形式。海水より軽い石油を満たした船体の下部に,水圧に耐えるようつくられた人間の入る船室をつけ,自重と浮力とが釣り合うようにし,鉄のバラストの捨て方を調節して沈降,浮上するようになっている。石油には深海の海水圧力が加わるようにしてあるので,その船体そのものは,薄い構造物でさしつかえない。まず船体の前後についている海水バラストタンクに海水を入れると潜水を始める。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バチスカーフ
ばちすかーふ
bathyscaphe

スイスの物理学者A・ピカールが息子のJ・ピカールと考案、製作した深海調査用の有人潜水艇。原理は飛行船や気球と同じで、深海で自重と浮力をつり合わせる。艇には、浮力を得るためのガソリンと、おもりとして直径0.8ミリメートルの鉄製散弾を多量に積んでいる。下降は空気タンクに海水を入れて行い、浮上には適量の散弾を海中に捨てる。球形の観測室は、深度1万6000メートルの水圧、1600気圧に耐える厚さ9センチメートルの特殊鋼でつくられている。
 最初のバチスカーフFNRS(エフエヌエルエス)2号は、ベルギー科学研究財団FNRSの援助によって1948年に製作された。名称はA・ピカールの成層圏探検用気球FNRS号を継承している。続いて2号をもとにしてFNRS3号が製作された。1959年、アメリカ海軍はピカールからトリエステTrieste号を購入、1960年にJ・ピカールとウォルシュが乗り組み、マリアナ海溝で潜水の世界記録、1万0916メートルを樹立した。1963年アメリカ海軍は、改良型のトリエステ号で、遭難したアメリカ原子力潜水艦スレッシャー号の写真撮影に成功している。また、フランス海軍のバチスカーフは日本と協力して数次にわたり日本海溝、千島海溝を調査し、1961年にはアルシメードArchimde号が千島海溝で9592メートルの深度を記録した。アルシメード号は同年に完成した新造艇で、水中排水量209トン、長さ22メートルである。
 バチスカーフの原理はそれ以後の世界の有人深海調査用潜水艇に活用されている。日本の「しんかい2000」もこの原理で、浮力用には、ガソリンにかえて、エポキシ樹脂で固めた100マイクロメートル前後の中空のガラス玉で、比重約0.55のものが用いられている。[半澤正男]

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世界大百科事典内のバチスカーフの言及

【深海潜水艇】より

…53年にはイタリアでFNRSIIと同じ形式の深海艇トリエステTriesteが建造され,同艇は,その後,アメリカ海軍の所有となり,60年ピカールの息子であるJ.ピカールによりマリアナ海溝で潜航深度1万0916mの世界最深記録を樹立している。 FNRSIII,トリエステいずれもいわゆるバチスカーフ型と呼ばれる形式で,浮力材としてガソリンを用いるため大きな船体を必要とした。その後,海中での機動性や着水,収容の容易性を高めるため,浮力材として中空ガラス球を用いて小型軽量化が図られ,性能面,運用面でも優れた深海潜水艇が多く建造されている。…

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