深海潜水艇(読み)しんかいせんすいてい

百科事典マイペディアの解説

深海潜水艇【しんかいせんすいてい】

潜水調査船とも。海中・海底の科学的調査を行う潜水艇。水面下1000m以上の潜航深度をもつものを指すことが多い。1930年代,米国での,つり下げ式の潜水球での実験を端緒とし,1950年代に自ら航行操縦できる深海潜水艇としてFNRS3号,トリエステ号などのいわゆるバチスカーフが建造され,数千〜1万m以上の潜水調査が可能となった。ガソリンを浮力材として用いるこれらのバチスカーフ型は,米海軍が1964年に建造したトリエステII号を最後に現役を退き,以後は浮力材として中空ガラス球を用いた小型軽量の高性能深海潜水艇が多く建造されている。日本の深海潜水艇としては,1991年運用を開始した〈しんかい6500〉(潜水深度6500m)が代表的。また有索無人の探査機〈かいこう〉は1995年に1万911mを記録している。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんかいせんすいてい【深海潜水艇 deep submersible vehicle】

深海潜水船ともいう。深い深度まで潜水できるように作られた特殊な船。一般的には水面下約1000m以上の潜航深度を有するものをいい,自航式有人潜水艇が多い。潜航深度が200~300m程度といわれる潜水艦とは異なり,深海潜水艇は大深度潜水を行うために小型軽量で,超耐圧の構造と特殊機器を装備し,乗員も4人以下がほとんどである。 深海潜水の歴史は,1930年代初頭,アメリカにおいて母船からつり下げられた深海潜水球による潜降実験で最大深度約900mを記録したのが始まりといわれる。

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