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バリェッホ バリェッホ Vallejo, César

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バリェッホ
バリェッホ
Vallejo, César

[生]1892.3.16. サンチアゴデチューコ
[没]1938.4.15. パリ
ペルーの詩人。詩集『黒い使者』 Los heraldos negros (1918) ,『トゥリルセ』 Trilce (22) 発表ののち,1923年パリに渡り,貧窮生活のなかで次第に思想的に左傾し,28,29年の2度にわたるソ連旅行を経て,実践的な政治活動に入った。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バリェッホ
ばりぇっほ
Csar Vallejo
(1892―1938)

ペルーの詩人。処女詩集『黒き使者』(1918)は、神に見捨てられた人間の孤独、生の苦悩をテーマとしているが、感傷性や技法など、ダリオら近代派の影響下にある。1920年、帰郷のおりに政治抗争に巻き込まれ、投獄された。以後、詩風は大きく変わり、文字の配列法や新造語の使用など、前衛詩の特徴を備えた作品において、苦悩そのものをときに絶叫、ときにつぶやくように独自のことばで表現するようになる。その変化を示すのが第二詩集『トリルセ』(1922)である。23年、祖国を離れ、終焉(しゅうえん)の地となるパリへ向かう。病いや赤貧にもめげず、死後の39年に『人間の詩』として一冊にまとめられる『散文詩』(1923/24~29)、『人間の詩』(1931~37)、『スペインよ、ぼくからこの盃(さかずき)を遠ざけよ』(1937)を書いた。『スペインよ…』は共和派支持の立場を示す。シュルレアリスムなど前衛詩の体験を生かしたこれらの作品には、反逆、連帯、解放というテーマをカトリック的イメージで歌ったものが多く、とくに内戦後のスペインに大きな影響を与えた。一方、インディオの血を引く彼は、自らを「混血(チヨロ)」と称し、『野生の物語』(1923)のような原住民小説を書いたのち、ロシア旅行や共産党入党を機に社会主義リアリズムに傾斜、ペルーの鉱山労働者の生活を描いた小説『タングステン』(1931)を生んだが、詩におけるほどは成功しなかった。[野谷文昭]
『飯吉光夫訳『セーサル・バジェッホ 現代詩集』(『世界の文学37』所収・1979・集英社)』

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