パイロットプラント(英語表記)pilot plant

翻訳|pilot plant

精選版 日本国語大辞典 「パイロットプラント」の意味・読み・例文・類語

パイロット‐プラント

〘名〙 (pilot plant) 新しい生産プラント建設にさき立ち、工程操作製品可否難易などの資料を得るためにつくられる試験工場。〔百万人の科学(1939)〕

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デジタル大辞泉 「パイロットプラント」の意味・読み・例文・類語

パイロット‐プラント(pilot plant)

本格的な工場を建設するのに先立って、製造規模が大きくなるときの影響を調べるためにつくる、中規模な実験工場。

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改訂新版 世界大百科事典 「パイロットプラント」の意味・わかりやすい解説

パイロットプラント
pilot plant

小型の実験装置と工場の生産プラントとの中間の規模の装置。新しい生産プラントや既存のプラントの改良などの場合,ガラス細工程度の小型の実験装置による資料から,いきなり大規模の複雑なプラントを建設しても成功しない場合がある。パイロットプラントの主要な目的は,実験室で得た結果をもとにして,新しく計画される生産プラントの適切な設計と操作の資料を求めることである。すなわち,装置が大型になったとき,製品の品質生産高や運転費などに及ぼす操作条件の変化の影響や操作の安全性を検討したり,小型装置では見つからなかった好ましくない副生物を見つけだしたり,相当多量の製品をつくってみてあらかじめ十分な製品試験などをする。生産プラントの建設後は,その模型装置として利用することができ,原料の品質の変化や困難な問題が起こったときに,直接大型の生産プラントによるよりも迅速かつ経済的に研究が行える。
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百科事典マイペディア 「パイロットプラント」の意味・わかりやすい解説

パイロットプラント

小型の実験装置と工場の生産プラントとの中間規模の装置。新しい生産方法の工業化に当たって,装置の大型化による操作条件の変化,安全性,製品の品質などを確かめ,生産プラントの設計,操作に必要な資料を求める目的のもの。化学工業などで広く行われ,生産プラント稼働後はその模型装置として製品の試作や研究などを迅速,安価に行える。

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栄養・生化学辞典 「パイロットプラント」の解説

パイロットプラント

 実用の生産規模で生産する準備段階として,より小さいスケールで試験的に生産するための設備

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