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パスツール効果 パスツールこうか Pasteur effect

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パスツール効果
パスツールこうか
Pasteur effect

酵母を好気的条件に移すとアルコール生産とグルコース消費が激減する現象。パスツールが見出したのでこの名がある。アルコール発酵は広く利用されているが,酵母にとっては嫌気的条件におけるアデノシン三リン酸 ATP生産の手段にすぎず,効率が低いのが欠点となっている (1分子のグルコースから2分子の ATPしかできない) 。

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栄養・生化学辞典の解説

パスツール効果

 好気条件下では,ATPの生産の効率がよいため,一見グルコースなどのエネルギー源の消費が少ないようにみえる現象.もともと酵母の発酵についていわれたが,現在は動物についても使われる.

出典|朝倉書店
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パスツール効果
ぱすつーるこうか

細胞や組織による解糖が酸素によって抑制される現象。酵母のアルコール発酵と酸素分圧の関連を調べていたパスツールにより発見されたのが名の由来である。この現象は、高等動物細胞はじめ多くの細胞でみられる。嫌気条件下では細胞は解糖によって糖を乳酸やアルコールに変え、その過程でエネルギーを獲得するが、酸素存在下では糖はTCA回路を経て完全酸化される。完全酸化により得られるエネルギー、すなわちアデノシン三リン酸(ATP)は解糖の場合よりはるかに大きいので、好気条件下では嫌気条件下より少量の糖消費ですむ。パスツール効果の機構については、呼吸により増加したATPやクエン酸が、解糖系の調節酵素であるフルクトース六リン酸キナーゼを阻害するので解糖が抑制されるという考え方が有力である。[嶋田 拓]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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