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パッサカリア passacaglia

翻訳|passacaglia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パッサカリア
passacaglia

(1) スペインイタリアの古い舞曲で,ゆるやかな3拍子のもの。シャコンヌとともにバロック音楽の一形式で,この両者の間には混同が多いが,その区別については完全な定説はない。 (2) スペインで,本来は町の一軒一軒をめぐる小走りの踊るような行進をさし,音楽も2拍子の簡単な行進曲を用いた。やがて宮廷に採用され,4分の3拍子のゆるやかな,滑る動きが特徴の踊りとなった。サラバンドやシャコンヌと同様,16世紀後半にスペインからイタリア,17~18世紀にはフランスのルイ 14世時代の宮廷で,パサカイユとも呼ばれて流行した。

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デジタル大辞泉の解説

パッサカリア(〈イタリア〉passacaglia)

バロック音楽の器楽形式の一。低声部で同一音形が繰り返され、上声部で変奏が行われる、荘重な三拍子の曲。
[補説]曲名別項。→パッサカリア

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百科事典マイペディアの解説

パッサカリア

バロック音楽の楽曲の一形式。3拍子系のイタリアの舞曲が起源で,シャコンヌに近い一種の変奏曲。J.S.バッハのオルガン曲《パッサカリア》やブラームスの《交響曲第4番》終楽章は有名。
→関連項目バッソ・オスティナート

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世界大百科事典 第2版の解説

パッサカリア【passacaglia[イタリア]】

シャコンヌとともにバロック時代に特有な変奏曲形式として知られるもので,多くは荘重な3拍子である。何より特徴的なのは,たいていの場合4小節とか8小節の短い旋律が何度となくバスで繰り返され,繰り返されるごとに上声部が別の旋律となって和声を重ねていくという形の変奏曲であることである。したがって繰返しの切れ目がはっきりせず,音楽は切れ目なしに流れるので,連続的変奏曲ともいわれる。なお,シャコンヌとどう違うかの問題もいろいろ論議されてきたが,バロックの作曲家たちはその二つの名称を無差別に使ったと考えなければならない。

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大辞林 第三版の解説

パッサカリア【passacaglia】

スペイン起源と考えられる古い緩やかな舞曲。三拍子。
変奏曲の一。一七、八世紀古典組曲に好んで取り入れられ、終曲として用いられた。 → シャコンヌ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パッサカリア
ぱっさかりあ
passacagliaイタリア語

17世紀のスペイン、イタリアで流行した舞曲。バロック時代に純器楽曲としてしだいに様式化された。遅い三拍子で、4~8小節の主題(多くの場合短調)が全曲を通じて反復される変奏曲形式をとる。主題はおおむね固執低音(バッソ・コンティヌオ)としてバスに置かれるが、曲中で上声部に移されることもある。シャコンヌはパッサカリアに類似しているが、主題旋律の反復より、その旋律の基礎をなす一定の和声パターンの反復を中心にしている。このパッサカリアは、バロック時代にはとくにドイツとフランスを中心に作曲された。ドイツではオルガン用に書かれることが多く、なかでもJ・S・バッハのハ短調の作品(BWV582)は有名である。また、後の時代ではブラームスの交響曲第四番の最終楽章(作品98。1884~85)やウェーベルンの作品(作品1。1908)などが知られている。[寺本まり子]

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世界大百科事典内のパッサカリアの言及

【変奏曲】より

…ふつう変奏曲と呼ばれるのはこの型である。後者は,短い旋律断片あるいは和声的骨格が絶えまなく反復されていく中を他の諸要素が変奏されていくもので,シャコンヌパッサカリアがこれに属する。旋律は多くの場合低音部で固執低音(バッソ・オスティナート)として反復されるが,上声部に移ることもある。…

※「パッサカリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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