パリントン(英語表記)Parrington, Vernon Louis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パリントン
Parrington, Vernon Louis

[生]1871.8.3. イリノイ,オーロラ
[没]1929.6.16. イギリス,ウィンチコーム
アメリカの批評家,文学史家。ハーバード大学卒業後,オクラホマ大学などを経て 1908~29年ワシントン大学教授。主著『アメリカ思想主潮史』 Main Currents in American Thought (3巻,1927~30) は 30年代に絶大な影響力をもっていた。テーヌの理論に拠り,思想史のなかに文学史を位置づけ,唯美主義に反対して社会的経済的影響を重視した。ほかに『シンクレア・ルイス-われらがディオゲネス』 Sinclair Lewis,Our Own Diogenes (27) がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

パリントン【Vernon Louis Parrington】

1871‐1929
アメリカの文学史家。イリノイ州に生まれ,カンザス州青年期を送る。ハーバード大学で2年間学んだあと,母校エンポーリア・カレッジ,オクラホマ大学,ワシントン大学で英米文学を講じたが,その長い教師生活において東部とはまったく没交渉であった。根っからの中西部人としてポピュリスト的な姿勢を貫いた彼の主著《アメリカ思想主潮史》3巻(1927‐30)は,〈アメリカ的とみなされるにいたった根本的な概念〉をリベラルでジェファソン主義的な立場から再検討することを目的としている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パリントン
ぱりんとん
Vernon Louis Parrington
(1871―1929)

アメリカの歴史家、批評家。ワシントン大学で教える。主著は『アメリカ思想の主流』全3巻。その第1巻は『植民地時代の精神――1620~1800』、第2巻は『ロマン主義革命――1800~1860』で1927年に刊行、その業績により翌1928年ピュリッツァー賞を受賞。第3巻は1860~1920年のリアリズム期を扱う予定であったが、未完のまま死後の1930年に刊行された。この大著は、アメリカ思想の流れを社会状況の影響を重視しつつ、実証的に記述したものである。[牧野有通]

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