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パリ天文台(読み)パリてんもんだい

百科事典マイペディアの解説

パリ天文台【パリてんもんだい】

ルイ14世の命により1667年パリに設置された天文台カッシーニ一族が初代から4代まで台長を務める。ルベリエラランド,メシエらも台長となり,19世紀の位置天文学の発展に大きい役割を果たしたが,現在主力は支所のムードン天体物理天文台(パリ南西郊に1876年設置。100cm反射望遠鏡,83cm屈折望遠鏡をもつ)に移った。また付属ナンセー電波観測所は同国の電波観測の中心。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パリ天文台
ぱりてんもんだい
Observatoire de Paris

フランス、パリにある天文台。1667年設立。初代台長は、土星の環に空隙(くうげき)があることを発見したイタリア人のカッシーニ。イギリスのグリニジ天文台と同じように天体の位置観測を精力的に行い、とくに太陽系の天体運動の研究を通じ天体力学を発展させてきた。ルベリエによる海王星の発見(1846)はその偉大な成果といえる。19世紀の終わりごろ、天体物理学の研究のためにパリ郊外にムードン天文台が建設された。ムードン天文台には数百人の研究員がおり、星の分光や星雲の測光のほか、人工衛星や気球を使った観測を行っている。一方、パリ天文台では少人数で地球の自転の問題を中心に研究をしている。[磯部三]

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世界大百科事典内のパリ天文台の言及

【天文台】より


[天文台の変遷]
 現代まで仕事が続けられている天文台でもっとも古いのは,デンマークのコペンハーゲン大学天文台で1637年の創設である。続いて67年創設のパリ天文台と75年創設のグリニジ天文台が,ともに300年をこえる長い歴史をもっている。パリとグリニジの両天文台は,天体力学の研究や航海に必要な天体位置の精密観測を目的として,子午儀,子午環,天頂儀などが備えられ,天体観測と並んで天体暦の編集発行が行われてきた。…

※「パリ天文台」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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