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パルミチン酸 パルミチンさんpalmitic acid

翻訳|palmitic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パルミチン酸
パルミチンさん
palmitic acid

直鎖飽和脂肪酸で,化学式 CH3(CH2)14COOH 。グリセリドとして動植物中に広く存在し,木ろうおよびパーム油 (やし油) 中に特に多く含まれる。無色ろう状の固体融点 63℃,沸点 390℃。水に不溶,冷アルコール,石油エーテルに難溶,エーテルクロロホルム,熱アルコール,ベンゼンに易溶である。

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百科事典マイペディアの解説

パルミチン酸【パルミチンさん】

化学式はCH3(CH214COOH。高級飽和脂肪酸の一つ。白色結晶。融点62.65℃,沸点167.4℃(1mmHg)。水に不溶,石油エーテルに難溶。
→関連項目鯨蝋ゴマ油米ぬか(糠)油木蝋ヤシ(椰子)油

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栄養・生化学辞典の解説

パルミチン酸

 C16H32O2 (mw256.42).CH3(CH2)14COOH.

 ヘキサデカン酸ともいう炭素16の飽和脂肪酸.天然油脂に通常含まれる.

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世界大百科事典 第2版の解説

パルミチンさん【パルミチン酸 palmitic acid】

化学式CH3(CH2)14COOH。ヘキサデカン酸ともいう。動植物油脂中にグリセリンエステル(パルミチン)として存在する高級飽和脂肪酸。とくに天然のパーム油中には脂肪酸の45%程度,木蠟中には脂肪酸の70~77%が存在する。白色結晶で,融点62.65℃,沸点167.4℃(1mmHg),比重d470=0.8487,屈折率nD65=1.4328。水に難溶,熱エチルアルコール,エーテル,四塩化炭素に可溶

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大辞林 第三版の解説

パルミチンさん【パルミチン酸】

炭素数一六の直鎖飽和脂肪酸。化学式 C15H31COOH 白色鱗片状の結晶。ほとんどの動植物性油脂の中にグリセリドとして含まれているが、特に木蠟には多く含まれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パルミチン酸
ぱるみちんさん
palmitic acid

炭素数16の直鎖高級飽和脂肪酸の一つで、ステアリン酸やオレイン酸とともに広く動植物界に分布し、とくに木ろうやパーム油中に多く含まれている。化学式はCH3(CH2)14COOHで、融点は62.65℃。水には不溶であるが、アルコールやエーテルには溶ける。無臭で白色ろう状の固体。ヘキサデカン酸ともいう。
 牛脂や豚脂などに含まれるパルミチンは、グリセリンと3分子のパルミチン酸とのエステル(トリパルミチン)であり、鯨(げい)ろうはパルミチン酸とセチルアルコールとのエステルである。ミトコンドリアの酵素系によって活性化されパルミチル補酵素Aとなり、β(ベータ)酸化を受けクエン酸回路を経て完全酸化され、炭酸ガスと水に分解される。工業的には、パルミチン酸のエステル、金属塩、アルコール、アミドなどの誘導体が重要で、塗料、グリース、化粧品、プラスチック、せっけん、合成洗剤などに広く使われている。[若木高善]

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