ヒイラギ(柊)(読み)ヒイラギ(英語表記)Osmanthus ilicifolius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒイラギ(柊)
ヒイラギ
Osmanthus ilicifolius

疼木とも書く。モクセイ科の常緑小高木で,関東以西の日本各地および台湾の山地に自生するが,庭園に栽植されることも多い。よく分枝して,多数の葉を対生する。葉は厚く光沢があり,長さ3~6cmの卵形ないし長楕円形で葉縁に沿って両側に1~3個の鋭い鋸歯があり,その先端はとげとなっている。しかし老木の梢では,葉は全縁になる傾向がある。雌雄異株で,秋に芳香を放つ白色の小花を葉腋につける。果実は楕円形の核果。材は緻密で堅いため,印材そろばん玉,櫛,将棋駒などの材料にされる。また,この木は節分の日に門口イワシの頭を刺して掲げ魔よけにする風習がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒイラギ【ヒイラギ(柊) Leiognathus nuchalis】

スズキ目ヒイラギ科の海産魚(イラスト)で,発光器をもつことでよく知られている。本州中部以南の内湾でふつうに見られる。高知でニロギ,有明海でシバまたはシイラ,岡山でゲッケ,千葉でギラなど地方名も多い。また,三重県二木島でギイギイ,広島県加茂郡でギギと呼ぶが,これは口部の骨を用い,摩擦音を出す習性があることによる。発光器は食道を環状にとり巻くもので,内部に発光バクテリアが共生し,これにより腹側から見たときぼんやりと明るく光る。

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