コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヒグラシ ヒグラシ Tanna japonensis

3件 の用語解説(ヒグラシの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒグラシ
ヒグラシ
Tanna japonensis

半翅目同翅亜目セミ科。体長 (翅端まで) 45mm内外のセミ。全体に褐色,頭部は緑色で黒色斑があり,前胸背は側縁,後縁および中央の縦条が緑色であるが,個体変異がある。翅は透明。雄では腹部は半透明の褐色で大きな袋状となっており,腹弁 (共鳴器) は淡緑色で先端が丸い。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

ヒグラシ

半翅(はんし)目セミ科の昆虫の1種。体長(翅端まで)雄48mm,雌45mm内外,雄の腹部は大きな空洞で共鳴室となる。成虫は年1回6月下旬〜8月に発生。北海道南端部〜九州に分布し,低山地や丘陵地の林間に多い。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒグラシ
ひぐらし / 蜩
[学]Tanna japonensis

昆虫綱半翅目(はんしもく)同翅亜目セミ科Cicadidaeの昆虫。体長は雄32~39ミリメートル、雌23~28ミリメートル。体は黒色で、茶色や緑色の斑紋(はんもん)がある。雄の腹部は大きく、空洞で、発達した共鳴室となる。雌の産卵管は腹端を越えない。はねは透明で、脈上に多くの暗色紋がある。雄の腹部第3、第4腹板上には各1対の小さないぼ状突起があり、これがヒグラシ属の大きな特徴である。北海道、本州、四国、九州、琉球諸島(りゅうきゅうしょとう)、朝鮮半島、中国大陸に分布する。7~9月に出現し、平地から山地にかけての薄暗い林中にすみ、明け方や夕方に独特なキキキ……という高い声で鳴く。聞きようによっては、カナカナ……とも表現され、カナカナの俗名もある。
 琉球諸島にはヒグラシによく似たイシガキヒグラシT. j. ishigakianaのほか、近縁の属に大形のタイワンヒグラシPomponia linearisが知られる。[林 正美]

文学

早く『万葉集』から数多くみられ、「隠(こも)りのみ居(を)ればいぶせみ慰むと出(い)で立ち聞けば来鳴くひぐらし」(巻8・夏雑歌・大伴家持(やかもち))ほか夏・秋の双方にわたって詠まれている。『古今集』には秋上「ひぐらしの鳴く山里の夕暮は風よりほかに訪(と)ふ人もなし」など秋の景物とされており、勅撰(ちょくせん)集ではおおむね秋に配置されているが、一般的には夏・秋いずれにもみられる。『源氏物語』「幻(まぼろし)」の「ひぐらしの声はなやかなるに、御前(おまへ)の撫子(なでしこ)の夕映えを独りのみ見たまふは、げにぞかひなかりけるは」は夏、「宿木(やどりぎ)」の「大方(おほかた)に聞かまほしきをひぐらしの声うらめしき秋の暮かな」は秋である。季題は、夏の「蝉(せみ)」に対して、「つくつくぼふし」とともに秋。[小町谷照彦]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

ヒグラシの関連キーワード半翅類ベッコウハゴロモ同翅類ヒメハルゼミ熊蝉角蝉イシガキニイニイオガサワラゼミセミ(蟬)ツノゼミ(角蟬)

今日のキーワード

カルテット

四重唱および四重奏。重唱,重奏の形態のなかで最も基本的なもので,声楽ではルネサンスの多声歌曲の形式であるシャンソンやフロットラから始り長い歴史をもつ。器楽も同様で,特に弦楽四重奏は室内楽の全レパートリ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

ヒグラシの関連情報