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ヒスパニオラ島 ヒスパニオラとうHispaniola

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒスパニオラ島
ヒスパニオラとう
Hispaniola

西インド諸島中部にある島。キューバ島に次ぐ同諸島第2の大島で,面積約7万 5000km2。西3分の1はハイチ共和国,東寄りの3分の2はドミニカ共和国となっている。 1492年コロンブスが「発見」し,エスパニョーラ Española島 (ヒスパニオラはこれが英語化したものと考えられる) と命名したが,スペイン領時代には首都にちなんで一般にサントドミンゴ Santo Domingo島と呼ばれ,17世紀末西部がフランス領となってからはサンドマング Saint Domingue島としても知られた。またハイチ Haiti島とも呼ばれたが,これは先住民であったインディオのアラワク族の呼称に由来するともいわれる。西インド諸島中最も山がちな島で,北部,中部,南西部にそれぞれほぼ東西に延びる山脈があり,中部のセントラル山脈には西インド諸島の最高峰ドゥアルテ山 (3175m) がそびえる。熱帯気候に属し,冬季は北東,夏季は東ないし南東からの貿易風が吹くが,山地の影響で気温や降水量の地域差が大きい。山地は大部分森林におおわれているが,一部,特にハイチでは人口圧に押されて切り開かれ耕地化している。丘陵地帯から湿潤な山地にかけてはおもにコーヒー,北部の河谷や平野ではカカオ,タバコ,イネ,サトウキビ,南部の平野では灌漑によりサトウキビが栽培される。コロンブスによる「発見」の翌 93年スペイン人が入植を開始,西インド諸島におけるスペイン支配の拠点となり,約 200年間スペイン領であったが,1697年西部がフランス領となった。 18世紀後半以降両国のほか,アフリカから奴隷として導入された黒人勢力やイギリスが加わって,支配権をめぐる抗争が続き,1804年黒人指導者のもとに全島がハイチとして独立を宣言。 44年東部がドミニカ共和国として分離独立。

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