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ヒゼンダニ ヒゼンダニ Sarcoptes scabiei; itch mite

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒゼンダニ
ヒゼンダニ
Sarcoptes scabiei; itch mite

クモ綱ダニ目ヒゼンダニ科。体長 0.4mmで円形。脚は短く,体表に無数の横皺がある。ヒトの皮膚,特に指のつけ根,関節の内側,鼠径部などを食害して,孔道をつくって繁殖する。咬まれると最初に小さな丘疹ができ,続いて水疱や膿疱となり,激しい痛み,かゆみを伴う。

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百科事典マイペディアの解説

ヒゼンダニ

カイセンチュウとも。蛛形(ちゅけい)綱ヒゼンダニ科。体長0.35mm内外。ヒトの皮膚にトンネルをつくって寄生し,疥癬(かいせん)を生じさせる。感染は直接または衣類を介しての接触による。
→関連項目ダニ

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒゼンダニ【Sarcoptes scabiei】

センコウ(穿孔)ヒゼンダニともいう。ヒゼンダニ科のダニ。ヒトや動物の皮膚に寄生し,疥癬(かいせん)を起こす。体長約0.3mm,ほぼ球形で体表には紋理がある。胴体部には退化し短くなった脚を有し,第1,2脚は胴体部の前方に,第3,4脚は後方にある。卵は3~5日で孵化(ふか)し,3対の脚をもった幼ダニとなる。幼ダニは2期の若ダニを経て10~14日で親ダニとなる。親ダニは宿主の体表で交尾し,雌は直ちに皮膚にトンネルをつくり,その中に産卵する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒゼンダニ
ひぜんだに
itch mitescabie mite
[学]Sarcoptes scabiei

節足動物門クモ形綱ダニ目ヒゼンダニ科に属するダニ。疥癬虫(かいせんちゅう)ともいう。体は円形で、約0.4ミリメートル。体表に鱗(うろこ)状の棘(とげ)があり、第1・第2脚には柄をもった肉質盤を備える。ヒトの皮内にトンネルを掘って生活し、体表に出ると毎分2.5センチメートル以上の速さで移動する。卵→幼虫→若虫→成虫の齢期があり、約2週間で卵から成虫に達する。この間に死亡する個体も多く、成虫になるのは卵の約1割だという。寄生する部位は、手の指間、鼠径(そけい)部、関節の内側などで、ときに全身にわたることがある。寄生初期には、小丘疹(しょうきゅうしん)や紅斑(こうはん)が現れ、水疱(すいほう)や膿疱(のうほう)ができ、かゆみを伴う。やがて痒(よう)感は激しくなるが、これはダニの脱皮殻、代謝産物、死骸(しがい)などによって皮膚が感作されるためで、やがて頑強な皮膚病である疥癬に移行する。ただし、寄生数が少ないと、定形的な疥癬症状にはならないことが多い。治療には、硫黄(いおう)剤や殺虫剤含有軟膏(なんこう)を外用する。感染は、接触によるほか、衣類や寝具を介して伝わることがあり、当宿室内で集団発生した疥癬の報告がある。
 イヌ、ウシ、ブタ、ヒツジなどに、ヒトに寄生するものと形態的に区別できないヒゼンダニがみられ、皮膚病の原因となっている。これらの家畜からダニは人体へ移行し、疥癬のような症状をおこすが、一過性のもので約10日で自然治癒する。このことから、ヒトに寄生するヒゼンダニと家畜のそれとは、生理的に異なる系統に属すると考えられ、分類上それぞれを亜種扱いする学者もいる。[内川公人]

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世界大百科事典内のヒゼンダニの言及

【疥癬】より

ヒゼンダニSarcoptes scabieiの感染により発症する皮膚病。〈皮癬〉ともいい,古くギリシア・ローマ時代から知られていた。…

【疥癬】より

ヒゼンダニSarcoptes scabieiの感染により発症する皮膚病。〈皮癬〉ともいい,古くギリシア・ローマ時代から知られていた。…

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