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ヒューウィッシュ Hewish, Antony

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒューウィッシュ
Hewish, Antony

[生]1924.5.11. バークシャー
イギリスの電波天文学者。ケンブリッジ大学で学ぶ。第2次世界大戦後,M.ライルとともにケンブリッジのキャベンディッシュ研究所で研究。ケンブリッジ大学電波天文学教授 (1971) 。 1967年にパルサーを発見。 74年,ライルとともに電波天文学への貢献によってノーベル物理学賞を受賞した。ロイヤル・ソサエティ会員。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒューウィッシュ
ひゅーうぃっしゅ
Antony Hewish
(1924― )

イギリスの物理学者、天文学者。コーンウォール半島南岸の小さな町フォーウェイで生まれる。1942年ケンブリッジ大学に入学したが、第二次世界大戦中はイギリス空軍のモーバーン通信研究所で働き、そこで物理学者ライルに出会う。1946年ケンブリッジ大学に戻り、1948年卒業後、キャベンディッシュ研究所でライルの研究チームに参加、1952年博士号を取得した。1961年ケンブリッジ大学の物理学講師となり、1971年に電波天文学教授に昇格し、1989年まで務めた。
 ライルらとともに太陽電波や星間空間の研究を進め、透明であるが不均一な媒質中での電波や光の伝播(でんぱ)に興味をもち、太陽系の中にある星間物質からの電波のシンチレーション(またたき)を観測した。この研究を続けるなかで、1967年に研究生のジョスリン・ベルJocelyn Bell(1943― )とともにパルサー(規則正しい周期の電波を発生する天体)を発見した。のちにその正体が自転する中性子星であることが判明したが、パルサーの発見は宇宙物理学に大きな影響をもたらした。1974年「電波天文学における先駆的な研究」により、ライルとともにノーベル物理学賞を受賞した。天文学の分野では初のノーベル賞受賞であった。[編集部]
『A・ヒュイッシュ編著、森本雅樹編訳『見えないものをみる――量子から宇宙へ』(1977・紀伊國屋書店)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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