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ヒョウモンチョウ Brenthis daphne

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒョウモンチョウ
Brenthis daphne

鱗翅目タテハチョウ科。前翅長 25~30mm。翅は丸みがあるが,前翅外縁中央部はほぼ直線状である。翅表は橙黄色で,雌では黄色みを帯び黒色斑が多い。後翅裏面には複雑な斑紋があり,基半部は黄緑色,外半部は紫褐色を帯びる。成虫は夏季に出現し,山地の草原に多くみられ,花に集る。幼虫はワレモコウを食べる。本州中部以北,北海道,朝鮮,シベリア,ヨーロッパに分布し,北海道と東北地方北部産は亜種 B. d. iwatensis,本州中部から東北地方南部に産するものは亜種 B. d. rabdiaという。いわゆるヒョウモンチョウ類は日本にツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius,ミドリヒョウモン A. paphiaなど 15種を産し,翅表はいずれも橙黄色地に黒色の「豹紋」があり,区別しにくいが,後翅裏面の斑紋は特徴的で種の識別に役立つ。しかしメスグロヒョウモン Damora saganaの雌だけは黒褐色に白色帯だけで「豹紋」をもたず,雄とはまったく異なる。

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百科事典マイペディアの解説

ヒョウモンチョウ

鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の1種。北海道と本州中北部,朝鮮,シベリア〜東ヨーロッパに分布。日本では山地にすみ,局所的。開張60mm内外,雄はやや小型。褐色地に黒紋がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒョウモンチョウ
ひょうもんちょう / 豹紋蝶
marble fritillarydaphne fritillary
[学]Brenthis daphne

昆虫綱鱗翅(りんし)目タテハチョウ科に属するチョウ。ヒョウモンチョウの名は標記の種をさす場合と、ヒョウモンチョウ類全体をさす総称として用いられる場合がある。したがって、前者の意味では、誤解を避けるためにナミヒョウモンとよぶことが多い。中部地方から東北地方南部(福島県甲子(かし)高原)の山地、東北地方北部および北海道に分布し、その分布の西限は岐阜県飛騨(ひだ)地方。国外では朝鮮半島、中国東北部よりヨーロッパにかけてユーラシア大陸の北部に分布が広い。はねの開張50~65ミリメートル程度。ヒョウモンチョウの仲間は、はねの地色は橙(だいだい)色、ヒョウの模様に似て多くの黒点をもつのでこの名がある。
 この種はヒョウモンチョウの仲間では中形種。年1回の発生、6~8月に出現し、高原の草花上に群れることが多い。幼虫の食草はバラ科のワレモコウ、シロバナワレモコウ。幼虫態で越冬する。[白水 隆]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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