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ヒルデスハイマー Hildesheimer, Wolfgang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒルデスハイマー
Hildesheimer, Wolfgang

[生]1916.12.9. ハンブルク
[没]1991.8.21. スイス,ポスキアーボ
ドイツの小説家,劇作家。ユダヤ人であるため高等学校時代イギリスに亡命,のちパレスチナやロンドンで絵画やインテリア・デザインを学んだ。第2次世界大戦中はパレスチナでイギリス軍情報将校,戦後はニュルンベルク裁判の同時通訳を務めた。のちスイスに定住。短編集『愛のない伝説』 Lieblose Legenden (1952) で文名を確立。以後,小説『詐欺師の楽園』 Paradies der falschen Vögel (1953) ,『テュンセット (眠られぬ夜の旅) 』 Tynset (1965) ,戯曲『もう遅い』 Die Verspätung (1961) ,『メアリー・スチュアート』 Mary Stuart (1971) などを発表した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒルデスハイマー【Wolfgang Hildesheimer】

1916‐91
ドイツの小説家,劇作家。ハンブルク生れ。1933年ナチスを逃れてパレスティナに亡命。戦後西ドイツに戻り50年ころより作家活動に入る。〈47年グループ〉の一員として時代批判を底流に持ちつつ,カフカ以来のドイツの不条理文学を代表する。主要作品に小説《詐欺師の楽園》(1953),小説《テュンセット》(1965),伝記《モーツァルト》(1977)などがある。【井上 修一】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒルデスハイマー
ひるですはいまー
Wolfgang Hildesheimer
(1916―1991)

ドイツのユダヤ系小説家、劇作家。ハンブルクに生まれる。1933年ロンドンに亡命、第二次世界大戦中はイギリス軍情報士官、戦後はニュルンベルク裁判の同時通訳に従事。52年短編集『残酷な伝説』でデビュー、戯曲『もう遅い』(1961)、長編『眠られぬ夜の旅』(1965)や『マザンテ』(1973)などによってドイツ不条理文学の第一人者と目される。また、独自の観点からモーツァルトの人間像を浮き彫りにした浩瀚(こうかん)な伝記(1977)は大きな反響を巻き起こした。[丸山 匠]

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