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ヒルファディング Rudolf Hilferding

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大辞林 第三版の解説

ヒルファディング【Rudolf Hilferding】

1877~1941) ドイツの政治家・経済学者。社会民主党の理論的指導にあたった。主著「金融資本論」でマルクス経済学の発展に寄与。

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百科事典マイペディアの解説

ヒルファディング

ウィーン生れのドイツの経済学者,政治家。ドイツ社会民主党の理論家。主著《金融資本論》(1910年)で帝国主義の本質的特徴の一つである金融資本を分析しマルクス経済学に寄与した。
→関連項目オーストリア・マルクス主義帝国主義マルクス経済学

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世界大百科事典 第2版の解説

ヒルファディング【Rudolf Hilferding】

1877‐1941
ドイツ社会民主党の理論的指導者,経済学者。主著は《金融資本論》(1910)。ウィーンのユダヤ系商家に生まれ,ウィーン大学で医学を学ぶかたわら,社会主義学生同盟メンバーとなり,社会科学に関心をいだくようになった。1902年,彼はドイツ社民党の理論的指導者K.カウツキーに同党理論誌《ノイエ・ツァイトNeue Zeit》への論文掲載を要望し,以来,同誌に〈保護関税の機能変化〉(1903),〈貨幣と商品〉(1911‐12)等,多数の論文を発表した。

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世界大百科事典内のヒルファディングの言及

【恐慌】より

…他方,おなじ編の第15章第1節では,マルクスは,資本主義的生産の制限を商品生産物の販売による剰余価値の実現の困難に求め,生産諸部門間の不均衡,あるいは生産力の発展に遅れる大衆の消費制限から,商品が過剰化し,結果的に資本も過剰化するとみる商品過剰論を説いていた。 その後,トゥガン・バラノフスキーR.ヒルファディングは,固定資本の建設をめぐる需要と供給の変動やその建設に動員される貸付資本の過不足の変動をも考慮に入れながら,基本的には不均衡説的商品過剰論を主張する。これに対し,K.カウツキーN.ブハーリンは,マルクスの再生産表式の均衡条件が資本主義では不可避的な労働者大衆の消費制限によって破壊されざるをえないことを主張し,過少消費説的商品過剰論を説く。…

【金融資本】より

…帝国主義段階あるいは独占資本主義段階とも呼ばれる19世紀末以降の後期資本主義を特徴づける,支配的な資本の存在形態をさす言葉。オーストリアのマルクス主義者R.ヒルファディングの《金融資本論》(1910)以来,経済学上の重要な概念になっている。すなわち,この時期には,株式会社組織をとる大規模な産業資本銀行資本とが,産業金融(商業金融と対比的に用いられる)と呼ばれる特有の業務による融合関係のもとに,独占的な大企業または企業集団を形成し,それが支配的な資本として,経済動向を規定するほどの役割を果たすようになった。…

【金融資本論】より

…1910年に刊行されたR.ヒルファディングの主著。〈資本主義の最近の発展に関する研究〉という副題がつけられている。…

【経済学説史】より

…さらに,《資本論》の第4巻に当たる《剰余価値学説史》は,古典派経済学にいたるまでのマルクス自身の批判的な経済学説史にほかならない。 マルクス以後のマルクス経済学は,《金融資本論》(1910)の著者R.ヒルファディング,《資本蓄積論》(1913)の著者R.ルクセンブルク,《帝国主義論》(1917)の著者レーニン,そして宇野弘蔵などの手により展開されていく。また,L.ボルトキエビチ,柴田敬などを先行者として,置塩信雄,森嶋通夫などにより,マルクス経済理論の数学的構造が明らかにされ,ある意味で近代経済学の立場からのマルクス経済学への接近が容易になった。…

【帝国主義】より

… このような事態に対して,マルクス主義知識人は,銀行の役割,保護関税政策の目的,軍国主義などについて論争を重ねた。とくに,R.ヒルファディングは《金融資本論》(1910)の中で,資本主義国間で進行する権力対立と,資本主義国内の経済的な集中と組織化との間には構造的な関連があり,前者は後者によってもたらされると仮定した理論を提示した。この理論をほぼ踏襲したレーニンは第1次大戦の最中に《帝国主義論》(1916)を書き,資本主義国間の対立は政策決定者の意志で変更することはできず不可避的に破局にいたるという意味をこめて,帝国主義を〈資本主義の最高段階〉と規定した。…

【転化問題】より

… これに対していち早く反論したのはベーム・バウェルクで,彼はマルクスの転化論は成功していないと断ずると同時に,《資本論》第1部(価値論)と第3部(生産価格論)の間には〈融和しがたい矛盾〉があるとして〈マルクス体系の終結〉を宣した(1896)。ヒルファディングはエンゲルスの歴史・論理説(論理的なものは歴史的なものから偶然的なものを捨象したものであるという解釈)に依拠して,価値は単純商品(資本主義以前の商品)に妥当する概念であり,生産価格は資本制的商品に妥当する概念であって,両者は質的に異なると反論した。この論争は戦間期の日本でも小泉信三と櫛田民蔵の間で再現され,櫛田は〈価値と生産価格の矛盾は事実の矛盾であって論理の矛盾ではない〉として小泉を反論したが,この反論は歴史・論理説そのものに難点があるために有効であったとはいえない。…

【マルクス経済学】より

…したがってそれらは,《資本論》の全体系を正当に評価したうえでの現実認識ではなかったことに留意しなければならない。 さらに,このようないわゆる〈修正主義論争〉をふまえて,R.ヒルファディングはその著書《金融資本論》(1910)でおよそ次のような新しい理論を展開した。近代の資本主義社会を支配している資本は,単なる産業資本ではなく,金融資本である。…

※「ヒルファディング」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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