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ヒ酸 ヒさんarsenic acid

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒ酸
ヒさん
arsenic acid

五酸化二ヒ素水和物,化学式 As2O5・nH2O 。オルトヒ酸は 15℃以下で,2H3AsO4・H2O(=As2O5・4H2O) の組成をもつ,無色透明な微小の板状晶で,やや潮解性。融点 35.5℃,比重 2.0~2.5。水,アルカリ溶液,アルコール,グリセリンに可溶。三塩基酸であるが,リン酸よりは弱い。有機色素工業,ヒ素製剤の原料に用いられる。有毒である。 (酸化ヒ素 )

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栄養・生化学辞典の解説

ヒ酸

 H3AsO4 (mw141.93).木材の防腐剤や医薬の製造の原料などに使われる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヒ酸
ひさん
arsenic acid

ヒ素のオキソ酸の一つ。化学式H3AsO4。オルトヒ酸ともいう。五酸化二ヒ素の水和物As2O5を水に溶かすと生成することからAs2O5そのものを無水ヒ酸ないしはヒ酸のように誤称することがある。三酸化二ヒ素または金属ヒ素を濃硝酸で酸化し濃縮する、あるいは五酸化二ヒ素As2O5を水に溶かして得られる。水溶液を30℃で結晶させると0.5水和物H3AsO40.5H2Oが得られる。潮解性で水に易溶。オルトリン酸よりやや弱い三塩基酸。電離定数はK1=5×10-3,K2=4×10-5,K3=6×10-10(25℃)。ヒ酸は酸性溶液で酸化剤となり、ヨウ化物イオンをヨウ素に定量的に酸化する。0.5水和物は100℃で三ヒ酸H5As3O10となり、500℃に加熱すると五酸化二ヒ素と水に分解する。殺虫剤、殺鼠(さっそ)剤として使われるほか、有機色素工業や有機および無機のヒ素製剤の原料となる。亜ヒ酸と同様有毒である。[守永健一・中原勝儼]

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