コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ビオトープ ビオトープbiotope/〈ドイツ〉Biotop

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ビオトープ

ドイツ語で生き物(Bio)がありのままに生息活動する場所(Top)を意味する合成語。開発優先への反省から、自然が自ら再生できるよう配慮する運動として、1970年代にドイツで始められた。滋賀県でも昨年2月、「ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例」に基づき「県ビオトープネットワーク長期構想」が策定された。

(2010-04-08 朝日新聞 朝刊 滋賀全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について | 情報

百科事典マイペディアの解説

ビオトープ

biotope。ドイツ語の〈生息場所〉という意味の言葉。英語のハビタットと同義に使用される生物学・生態学上の概念。近年は,生物,特に小動物が生きられる環境を再現した〈場所〉を指すようになった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

大辞林 第三版の解説

ビオトープ【Biotop】

動物や植物が恒常的に生活できるように造成または復元された小規模な生息空間。公園の造成・河川の整備などに取り入れられる。 〔ギリシャ語で生物(bios)と場所(topos)を示す造語〕

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビオトープ
びおとーぷ
biotope

ビオトープの本来の意味は「野生生物の生息する空間」だが、ことばをかえていえば、生態系としてとらえることの可能な最小の地理的単位である。1970年代の後半からドイツで、庭園、公園、河川敷などに、湿地、草地、林などをつくり、野生生物を呼び戻そうという活動がさかんになり、これがビオトープへの関心を高めた。とくにベルリンのビオトープを盛り込んだ都市計画は、世界的に知られている。ビオトープの創造は、寸断されたり狭小化した在来の生態系を中心にしてもよく、また、小面積でも野生生物が豊かな自然環境をつくりあげればよい。一方、農耕地など人手の入った環境の保全も重視しなければならない。日本では環境省国土交通省、一部の地方自治体が取り組んでおり、埼玉県では1992年(平成4)12月に、公共事業の際にビオトープ創造(自然環境創造推進事業)に取り組むことを決めた。また、日本生態系協会が97年にビオトープ管理士制度を設け、98年4月には第1回試験合格者約100名からなるビオトープ管理士協会が発足した。地方自治体などがビオトープ事業を行う際には、その地域で勤務を希望する会員が紹介される。[永戸豊野]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内のビオトープの言及

【ハビタット】より

…すみ場所,生息場所,生息環境など,さまざまな日本語に訳されてきた生物学の概念。単純にいえば,それぞれの生物がすんでいる特有の〈場所〉のことであるが,その用法についてはかなりの混乱がみられ,しばしば環境やドイツ語圏でいうビオトープBiotopeも同義に用いられる。 〈場所〉というのはおおざっぱにいって三つの内容がある。…

※「ビオトープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ビオトープの関連情報