岩石学辞典 「ビーチ・ロック」の解説 ビーチ・ロック 方解石で膠結された現在の石灰砂岩(calcarenaite)で,多くの熱帯あるいは亜熱帯海岸に沿って潮間帯に見いだされる.ビーチ・ロックは海浜の珊瑚,貝殻の破片,砂,礫などがその位置で石灰分によって膠結されてできた硬いまたは脆い岩石である.粘土砂岩(clay sandstone)はビーチ・ロックと呼ばれ,淡水の作用で膠結され,一般に高潮位(high water level)以上で見られる.ビーチ砂岩(beach sandstone)は潮間作用で形成されたビーチ・ロックで,層を作って海に向かって15度以内の角度で傾くものをビーチ砂岩ということがある.[Ginsberg : 1953, Bathurst : 1971, 木村ほか : 1973]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報