ピペラジン(英語表記)piperazine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピペラジン
piperazine

ジアミンの一種。化学式 C4H10N2 。融点 104℃,沸点 146℃。無色葉状晶。エチレンクロリドとアンモニアから合成される。水,アルコールに可溶で,水溶液は強い塩基性を示し,空気中の二酸化炭素を吸収する。グリセリンにも可溶。塩酸,リン酸,ピクリン酸などと塩をつくる。回虫蟯虫駆虫薬として利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ピペラジン【piperazine】

ヘキサヒドロピラジンの別名。無色針状結晶で,融点104℃,沸点145~146℃。強塩基性。水にはよく溶けるが,エチルアルコールに難溶,エーテルに不溶。市販品は通常6水和物C4H10N2・6H2Oで,融点44℃,沸点125~130℃。ピラジンナトリウムとエチルアルコールで還元すると得られる。アンチモン,ビスマス,金の検出試薬として用いられるほか,駆虫剤としても用いられる。【竹内 敬人】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

化学辞典 第2版の解説

ピペラジン
ピペラジン
piperazine

hexahydropyrazine.C4H10N2(86.14).ピラジンをナトリウムとアルコールとで還元すると得られる.板状晶.融点104 ℃,沸点145 ℃.Kb1 9×10-15Kb2 4×10-9.水,エタノールに易溶.強塩基で,空気中の二酸化炭素を吸収する.リン酸,酒石酸,アジピン酸との塩は動物用駆虫剤であり,また,アンチモン,ビスマス,金の検出試薬として使われる.遮光,密栓して保存する.[CAS 110-85-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内のピペラジンの言及

【駆虫薬】より

…(2)マクリおよびカイニン酸 紅藻類のマクリが煎剤として用いられてきたが,その有効成分カイニン酸が抽出あるいは合成され,サントニンとの合剤がカイチュウ駆除に用いられる。(3)ピペラジン カイチュウ,ギョウチュウに有効。アジピン酸塩,リン酸塩などのものが用いられ,通常用量では副作用はない。…

※「ピペラジン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

野球の用語

アウトサイド・コーナー outside corner 打者から見て本塁上の遠い側。外角。和製英語ではアウトコーナーともいう。アシスト assist打者が打った球を捕球後にある塁に送球し走者の刺殺を間接...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android