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ピンホールカメラ pinhole camera

翻訳|pinhole camera

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピンホールカメラ
pinhole camera

針穴写真機。暗箱の前面中央に,直径 0.4mmほどの小孔 (ピンホール) をあけ,反対面の内側に感光材料を取付けた,レンズなしのカメラ。普通のカメラと同様で,自然物体からの反射光は,小孔を通って暗箱内に入り,直角の障壁面上に倒立映像を結ぶ。小孔をあけた金属薄板が市販されたことはあったが,おもちゃは別として,写真撮影用のピンホールカメラの商品はない。光学系としては大変に暗い。しかし,レンズのもついろいろの収差などの欠点がなく,焦点距離が深く,高級カメラでは得られない変った写真が撮れる。写真発明以前の 16世紀のイタリアなどでは,映像を見て楽しみ,観測のほか絵を描くためにも使った。 (→カメラ・オブスキュラ )

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デジタル大辞泉の解説

ピンホール‐カメラ(pinhole camera)

レンズの代わりに針穴を開け、そこを通った光で感光材料に像を結ばせるカメラ。針穴写真機

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百科事典マイペディアの解説

ピンホールカメラ

暗箱の一方の側に針先ほど(0.3〜0.4mmぐらい)の穴(ピンホール)をあけ,反対側に感光材料を挿入して撮影する最も簡単なカメラ。長い露出時間が必要だが,近距離から遠距離までの全部にピントが合わせられ,撮像に歪みがないなどの長所をもつ。
→関連項目カメラ・オブスクラ

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世界大百科事典 第2版の解説

ピンホールカメラ【pin‐hole camera】

小さな孔を通して光を暗箱の中に導き入れると,暗箱の底に外界の物体の倒立した像が生ずる。これがピンホールカメラの原理であり,レンズが導入される以前のカメラ・オブスキュラはまさにピンホールカメラであった。ピンホールカメラの像は投影された小孔の集合だから,孔径が小さくなるほど鮮鋭になると考えられがちだが,実際には光の波動性に基づく回折現象で,孔径があまり小さくなり過ぎてもやはり鮮鋭度は損なわれる。最良のピンホール半径は光の波長λとピンホールから像面までの距離dの積の平方根よりわずかに小さな値である。

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大辞林 第三版の解説

ピンホールカメラ【pinhole camera】

レンズの代わりに、針穴のような小穴をもつ金属板をとりつけたカメラ。針穴による結像作用を利用したもの。針穴写真機。

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