カメラ・オブスキュラ(読み)かめらおぶすきゅら

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カメラ・オブスキュラ」の意味・わかりやすい解説

カメラ・オブスキュラ
camera obscura

ラテン語で「暗い部屋」を意味し,小孔または凸レンズを通して差込む光線が,暗箱内部の背面外景倒立像を映し出す装置。写真機の原型。のちに,鏡を利用して曇りガラスの上に,左右反対ながら正立像が見られるように改良された。ユークリッドはすでにこの原理を知っており,初期ルネサンスでは遠近法の研究に伴って,L.B.アルベルティがこの仕組みをつくって実験した。 18世紀に B.ベロットが,都市風景を描く補助手段としてこれを利用したことはよく知られている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カメラ・オブスキュラ」の意味・わかりやすい解説

カメラ・オブスキュラ
かめらおぶすきゅら

カメラ

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