デジタル大辞泉
「ファマグスタ」の意味・読み・例文・類語
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ファマグスタ
Famagusta
キプロス東部の港湾都市。ギリシア名アモホストスAmmóchostos。人口8000(1985)。ニコシアの東53kmにあり,ニコシアの外港で,かんきつ類をはじめ,ジャガイモ,豆類,干しブドウ,家畜の輸出港。綿織物,ブランデー,セッケン工場が立地する。3世紀にエジプト王により創設され,1291年エルサレムがイスラム教徒に奪回された際に多数の亡命者を受け入れて都市に発展した。シェークスピアの《オセロー》の舞台となり,北方にサラミスの遺跡がある。
執筆者:真下 とも子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ファマグスタ
ふぁまぐすた
Famagusta
キプロス東部、ファマグスタ湾に臨む港湾都市。ギリシア名ではアモコストスAmmókhostos、トルコ名ではマゴサMagosa、マウサMa
usaという。人口3万7738(2001)。1974年のトルコ軍侵攻後その支配下に入り、現在もトルコ系住民の支配圏下にある。かつてはキプロス最大の貿易港で海水浴場としても有名であった。トルコのメルシン、シリアのラタキアとの間にフェリーの便がある。14世紀に建造されたサン・ニコラス寺院(現ムスタファパシャ・モスク)は、シェークスピアの悲劇『オセロ』の物語の舞台とみなされている。
[末尾至行]
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ファマグスタ
Famagusta
ギリシア語でアモホストス Ammókhostos,トルコ語でマグサ Magusa。キプロス島東部海岸の都市で,同名地区の行政中心地。ファマグスタ湾に面し,キプロス島で最も深い港である。周辺で豊かに産する農産物の集散地で,商業が盛ん。綿紡績,ブランデー製造,石鹸製造,金属工業なども行われる。付近に遺跡が多く,オセロの塔,14世紀の旧聖ニコラス大聖堂 (現在モスク) ,ベネチア時代の王宮などがあり,観光客も訪れる。 1878~1960年のイギリス統治下に,市の南部に近代的市街が発達した。西約 60kmのニコシアとはハイウェーで結ばれている。住民の約3分の1はトルコ系で,「北キプロス・トルコ共和国」領。人口2万3 (1987推計) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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「ファマグスタ」の意味・わかりやすい解説
ファマグスタ
キプロス,東海岸の港湾都市。ニコシアと鉄道で連絡し,キプロス最大の貿易港である。付近の果樹園や畑で生産される農産物,特にオレンジの積出港として有名。シェークスピアの《オセロー》の舞台にもなり,歴史的な遺跡も多い。6万3091人(2006)。
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