ファンキー

デジタル大辞泉 「ファンキー」の意味・読み・例文・類語

ファンキー(funky)

[名・形動]
ジャズソウルなどの音楽ファンク要素が含まれること。また、その演奏や、そのさま。ポップスロックの、野性的で躍動感のあるリズム・演奏などの形容にもいう。「ファンキーボーカル」「ファンキーミュージック」
服装などが原色を多用していて、けばけばしいこと。また、そのさま。「ファンキーファッション

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精選版 日本国語大辞典 「ファンキー」の意味・読み・例文・類語

ファンキー

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( [アメリカ] funky )
  2. ジャズやソウルなどの音楽で、泥くさく粘りつくような感覚。また、その演奏やそのさま。
    1. [初出の実例]「ドラムから粉々に砕け散るファンキーな不協和音」(出典:空から来た殺し屋(1960)〈大藪春彦〉一)
  3. 服飾が、原色を多く用いていて刺激的であるさま。
    1. [初出の実例]「左側の季節外れのファンキー・ハットをかぶった弟分も立上った」(出典:血の来訪者(1961)〈大藪春彦〉ナルシス)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファンキー」の意味・わかりやすい解説

ファンキー
funky

音楽用語。ジャズ演奏において 1950年代中期のハード・バップの音楽的特徴を表わすのに使われた言葉。元来は黒人特有の体臭を意味する隠語。転じて,ブルースゴスペルにつながる黒人本来の要素をもつジャズやリズム・アンド・ブルースをさすようになり,さらに 60年代後半にはファンク funkというジャンルを形成するにいたった。

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音楽用語ダス 「ファンキー」の解説

ファンキー[funky]

'50年代にホレス・シルバーらのジャズに使われた言葉が、'70年代のハードなビートブラック・ミュージックに再び使われたもの。スライ&ファミリー・ストーン、クルセイダーズらが代表的なグループ。以降、ジャズやロックにおける黒人独特のリズム感覚やフレージング、ノリを指す形容詞となった。例えば、ベースにおけるチョッパー奏法などに対して使われる。

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デジタル大辞泉プラス 「ファンキー」の解説

ファンキー!

松尾スズキによる戯曲。副題は「宇宙は見える所までしかない」。初演は劇団大人計画(1996年)。1997年、第41回岸田国士戯曲賞を受賞。

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世界大百科事典(旧版)内のファンキーの言及

【ジャズ】より

…一時的にもウェスト・コーストの白人に主導権を奪われた黒人たちは,ジャズのバックボーンをなす黒人ブルースや,黒人教会の中でのみ歌われ演奏されるゴスペル・ソングをジャズに盛りこみ,再びジャズ界の主流となった。一聴して黒人臭を感じさせるジャズには,黒人の体臭を意味する〈ファンキーfunky〉という形容詞がつけられ,ニューヨークを中心とするこれら黒人ジャズ・メンやその演奏はまた,ウェスト・コーストに対比して〈イースト・コースト・ジャズEast Coast jazz〉とも呼ばれた。こうしたハード・バップ時代(1956‐61ころ)は,モダン・ジャズが成熟期に達した時代である。…

※「ファンキー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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