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ファン・レイデン Lucas van Leyden

世界大百科事典 第2版の解説

ファン・レイデン【Lucas van Leyden】

1489か94‐1533
オランダの画家,版画家。ライデン(レイデン)に生まれ,父,次いでエンゲブレヒツC.Engebrechtsに師事。早熟の銅版画師として早くに頭角をあらわし,北方におけるデューラーの最大の好敵手と目された。当時まだまれなエッチングも制作している。画家としては説話性の強い〈黄金の子牛の礼拝〉〈エリコの盲人の治癒〉などの聖書主題を扱った祭壇画に新傾向を示す一方,同時代の風俗にも深い関心を向けて,《トランプをする人々》など風俗画の先駆とみなしうる一連の作品に独自の個性を発揮した。

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世界大百科事典内のファン・レイデンの言及

【オランダ美術】より

… 16世紀にはいるとイタリア・ルネサンスの波が北方に及ぶが,当初その影響は断片的で末期ゴシックの過剰な装飾的傾向と結びついて錯綜した宗教画を流行させる。そうした中にあってファン・レイデンはデューラーの影響をみごとに消化しつつ精緻な技巧を駆使して線刻銅版画の分野で大きな成果をあげた。真の意味でのルネサンスは,オランダ人教皇ハドリアヌス6世の下でバチカンの美術管理にあたったファン・スコレルの帰国(1524)とともに到来したといってよい。…

【銅版画】より

…前者のうちビュランburin(フランス語)という一種ののみによる彫刻銅版画(エングレービングengraving)が最も古く,また19世紀まで最も尊重されてきた。
[彫刻銅版画]
 初期には署名のないものが普通だが,おもな版画家としてライン川上流では〈トランプ・カードの画家〉,〈E.S.の画家〉,M.ションガウアー,〈L.Cz.の画家〉など,下流では〈愛の園の画家〉,〈F.V.B.の画家〉,メッケネム,L.ファン・レイデン,イタリアではA.ポライウオロ,A.マンテーニャらが挙げられ,次いでドイツのデューラーの版画がヨーロッパで広く知られた。彼の周辺の同時代人,弟子たちの〈小ものの画家(Kleinmeister)〉たちは,創作もするが他人の版画の複製も多い。…

※「ファン・レイデン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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