デジタル大辞泉 「セビリア」の意味・読み・例文・類語 セビリア(Sevilla) スペイン南西部、アンダルシア州の都市。グアダルキビル川に面し、河港をもつ。中世以来、文化・商業の中心として繁栄。セビリア大聖堂と鐘楼ヒラルダの塔、アルカサル宮殿などイスラム時代の史跡が多い。闘牛、フラメンコの本場。1987年、「セビリアの大聖堂、アルカサルとインディアス古文書館」の名称で世界遺産(文化遺産)に登録された。人口、行政区70万(2008)。セビーリャ。セビージャ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「セビリア」の意味・読み・例文・類語 セビリア ( Sevilla ) スペイン南部、アンダルシア地方の中心都市。グアダルキビル川左岸の河岸都市で、一五世紀末から一六世紀にかけて西インド貿易の独占によって栄えた。ローマ‐イスラム時代の遺跡が多い。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「セビリア」の意味・わかりやすい解説 セビリア スペイン南部,アンダルシア自治州の州都。グアダルキビル川河口から約80kmにある港湾都市。アンダルシア平原の商工業の中心地で,金属,陶器,タバコ,食品などの工業が行われる。12世紀のヒラルダの塔がある大聖堂(ヒラルダの塔は大聖堂の鐘樓でかつてはモスクのミナレット)やアルカサル(宮殿),大学(1502年創立)がある。古代イベロ人の居住地で,712年イスラム支配期に重要な商業都市となり,12世紀ムワッヒド朝の首都。1248年カスティリャ王が占領し,15世紀末から16世紀には新大陸貿易で繁栄。アルカサル,大聖堂およびインディアス古文書館は1987年世界文化遺産に登録された。69万8042人(2011)。→関連項目セビリアの大聖堂,アルカサルとインディアス古文書館|セビリアの理髪師 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セビリア」の意味・わかりやすい解説 セビリアSevilla スペイン南部,アンダルシア州西部,セビリア県の県都。スペイン第4の都市。グアダルキビル川左岸,河口から 87kmに位置する。古代フェニキアの植民都市で,ローマ,西ゴート,イスラムなどの支配下にあった各時代を通じて繁栄。コロンブスによるアメリカ大陸到達後は対アメリカ貿易を独占して全盛時代を迎えた。スペインの主要貿易港の一つとして,現在はワイン,オレンジ,オリーブ油,羊毛,鉄鉱石などを輸出。肥沃なアンダルシア平野の中心をなす商工業都市でもあり,たばこ,鉄鋼,金属,陶器,食品などの工業がある。スペイン,ポルトガル各地からの道路,鉄道が集中。イスラム風の町並みが残り,ローマ時代の遺跡やイスラム時代のモスク,城 (→アルカサル) ,キリスト教時代の大聖堂,大学などがある。聖週間には町をあげての祭りが続き,闘牛とともに多くの観光客を集める。1992年万国博覧会開催地。人口 69万4071 (2006推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報