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フォアアールベルク Vorarlberg

世界大百科事典 第2版の解説

フォアアールベルク【Vorarlberg】

オーストリア西部の州。スイスリヒテンシュタインドイツに隣接。面積2601km2,人口34万(1995)。州都はブレゲンツ。南部の原住民は17世紀までレト・ロマン語を話したが,今日ではゲルマン系のアレマン方言に一元化した。州全体は西に向かって開かれ,おおむねライン川水系の流域に属する。ライン渓谷平野部,ボーデン湖の周域は気候温暖。ブレゲンツの森を経てアールベルク山塊から氷河地帯まで起伏に富む風光明媚の地で観光客が多く,とくにアルプス前地はスキーメッカとして名高い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フォアアールベルク
ふぉああーるべるく
Vorarlberg

オーストリア最西端の州。ライン川を挟んでスイスに接する。州名は、チロール州との境界の「アールベルク峠の手前にある地方」という意味。面積2601平方キロメートル、人口35万1565(2001)。この州は、本来はスイスのアラマンゲルマン人の居住地域で、18世紀以降はバイエルン系ゲルマン人のインスブルック(チロール州の州都)の管理下にあり、独立した州となったのは1918年以降であり、オーストリアの州のなかでは特殊な地位を占める。19世紀に農業地域から工業地域への転換が急速に行われ、18世紀の家内工業に始まった刺しゅう工業は現在この州の輸出産業の中心をなしており、ドルンビルン、ルステナウに中小工場が集まる。他の州と異なり、国、教会、貴族などによる大土地所有がなく、小規模な経営による農牧業が行われる[前島郁雄]

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