コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

フォ フォFo, Dario

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フォ
Fo, Dario

[生]1926.3.24. サンジャーノ
[没]2016.10.13. ミラノ
イタリアの劇作家,演出家,俳優。小劇場での風刺劇の執筆,出演から舞台の道に入る。1959年,妻で女優のフランカ・ラーメとともに劇団を創設。1962年テレビ番組『カンツォニッシマ』Canzonissimaでたちまち人気を博した。フォとラーメの風刺劇は徐々に政治的アジテーション(→扇動)の色合いを強め,ときに冒涜的であったが,伝統的なコメディア・デラルテに根ざし,フォのいう「非公式の左翼主義」を織り交ぜたものだった。1968年所属する共産党(→左翼民主党)の支援を受け劇団「ヌオバ・セナ」を設立した。1970年に離党し,劇団「ラ・コムーネ」を結成してミラノを拠点に活動した。約 70編の戯曲を書き,代表作に『アナーキスト事故死』Morte accidentale di un anarchico(1974),『払えないの? 払わないのよ!』Non si paga, non si paga!(1974)があり,後者は日本でも 1985年劇団民芸により上演された。俳優としては,中世の神秘劇を下敷きにした『ミステーロ・ブッフォ』Mistero Buffo(1973)で最もよく知られる。アジテーションに天賦の才をもったカリカチュアリスト(→カリカチュア)であり,しばしば当局からとがめを受けた。しかしその作風は 1997年「笑いと厳粛さを調和させた作品により,社会の悪弊と不公正に目を開かせた」として評価され,ノーベル文学賞(→ノーベル賞)を授与された。(→イタリア演劇

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

世界大百科事典 第2版の解説

フォ【Dario Fo】

1926‐
イタリアの劇作家,俳優。ミラノで建築を学ぶかたわら,時局風刺のコント劇を書き始め,以来一貫して労働者の側に立ち,多様な手法を用いて資本家,教会,左右の官僚主義を批判する笑劇を自作・上演している。代表作に《泥棒とマネキン人形と裸婦》(1958),《神聖喜劇》(1968),《旗と操り人形による大パントマイム》(1969),《第七戒律――少し盗め》(1971),《アナーキストの事故死》(1971),《おれは支払わない》(1974),《〈クラクションを吹き鳴らせ〉》(1980)など。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

世界大百科事典内のフォの言及

【イタリア演劇】より

…〈アブラハムとイサク〉や〈最後の審判〉を主題に劇を書いたベルカーリFeo Belcari(1410‐84)がその中でもよく知られている。 ラウダ,宗教劇に加えて,遊行芸人や吟遊詩人たちの民衆的なパフォーマンスもイタリア演劇の起源を形成する重要な要素である。彼らの語り,歌,踊り,マイム,軽業などは16世紀に入って隆盛を見るコメディア・デラルテの母体となったのである。…

※「フォ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

フォの関連キーワードフォンターナ(Domenico Fontana)フォンターナ(Nicolo Fontana)フォンターナ(Lucio Fontana)フォンターナ(Carlo Fontana)イングリッシュ・ナショナル・バレエ団傾城の皇妃~乱世を駆ける愛と野望~シングルスペースフォントモノスペースフォントジェーン・フォンダデータフォーマットヘンリー・フォンダ君にささげる花火ガイ・フォークスパフュームパゴダインプフォンドイオン透過担体フォッティーノフォーワーダーバイブラフォンフォンドゥータ

今日のキーワード

かりゆし

1 沖縄方言で「縁起がよいこと」「めでたいこと」を表す語。2 「かりゆしウエア」の略。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

フォの関連情報