官僚制的組織において発生し定着しがちな集団的な行動様式や意識状態の総称。今日では政党、企業、労働組合、学校などの大規模組織にもみられるが、主として国家官僚制、それも前近代的性格を強く残したり専制的国家統制が行われている国々における現象をさす。官僚主義は、(1)行政執行の様式や手続――書類作成の遅延、繁文縟礼(はんぶんじょくれい)(レッド・テープ)、先例踏襲、はんこ主義、形式主義、法規万能主義など、(2)官僚の態度――傲慢(ごうまん)、情実、役得意識、秘密主義など、(3)行政の専門化にかかわる特性――視野の狭さ、社会生活の実情に迂遠(うえん)なこと、派閥根性、縄張り意識など、(4)官僚が政治を行う際の無責任などについて指摘される。これらは官僚制の「病理」現象であると同時に「生理」現象としての側面をももっているから、その克服のためには民衆の行政統制とともに官僚制内部のチェックが必要である。
[田口富久治]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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