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フスト フストFust, Johann

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フスト
Fust, Johann

[生]1400頃.マインツ
[没]1466.10.30. パリ
ドイツの印刷業者。金銀細工ギルドの親方で,金融業も営んでいたといわれる。 J.グーテンベルクの活版所に融資をしたが,その返済をめぐって訴訟を起こし,1455年その活版所を手に入れた。そしてグーテンベルクの弟子であった P.シェッファーを女婿にし,印刷業を営んだ。 1456年『グーテンベルク聖書』,1459年旧約聖書『詩篇』,1462年 48行ラテン語聖書など,優れたインキュナビュラを生み出した。

フスト
Justo, Agustín Pedro

[生]1876.2.26. コンセプシオンデルウルグアイ
[没]1943.1.10. ブエノスアイレス
アルゼンチンの軍人,政治家。大統領 (在任 1932~38) 。陸軍士官学校ブエノスアイレス大学に学び,改進派の一員として 1920年代に内閣に入り,30年の保守派の革命後,一時陸軍長官をつとめ,32年に大統領となり,経済統制を断行。第2次世界大戦ではアルゼンチンの中立に反対し,新枢軸派となった。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

フスト【Juan Bautista Justo】

1865‐1928
アルゼンチンの政治家。社会主義者アルゼンチン社会党の創始者。ブエノス・アイレス市に生まれ,同市の大学医学部を卒業して医者となったが社会・労働問題に深い関心を寄せ,1896年社会党を創設した。当時アルゼンチンの労働運動に根強かった反議会主義的なアナーキズムに対抗して,議会制度に立脚した労働者の生活改善を提唱し,首都圏の労働者に少なからぬ影響を与えた。マルクスの《資本論》のスペイン語訳を最初に完成(1898)したことでも知られる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フスト
ふすと
Juan Bautista Justo
(1865―1928)

アルゼンチンの政治家、社会主義者。ブエノス・アイレス生まれる。ブエノス・アイレス大学医学部を卒業後医者となったが、労働問題や貧困問題に強い関心を寄せ、社会主義者となった。1896年にアルゼンチン社会党を創設し、98年にはマルクスの『資本論』の最初のスペイン語訳を完成させた。19世紀末から20世紀初めにアルゼンチンで強かったアナキズムに対抗して、議会主義に立脚した修正主義を唱道し、没するまでアルゼンチン社会党の路線に大きな影響を与えた。夫人のアリシア・モロー・デ・フストも社会主義者で、女性運動の先駆者であった。[松下 洋]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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