百科事典マイペディア 「フッガー[家]」の意味・わかりやすい解説 フッガー[家]【フッガー】 15―16世紀,南ドイツのアウクスブルクの大財閥。ヤーコプJakob F.〔1414-1469〕はベネチアとの香料・羊毛取引で産を成し,その末子ヤーコプ2世〔1459-1525〕の代にチロルやハンガリーの領邦君主から鉱山特権を取得,屈指の国際的金融財閥に躍進。皇帝や教皇への融資を通じてしばしば国際政治をも左右した。16世紀後半,スペインへの貸付けの失敗や,投機の中心としていたアントワープの衰退などにより没落。前期的商業・高利貸資本の典型。→関連項目アウクスブルク|ウェルザー[家] 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報