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フランス人形 フランスにんぎょうFrench doll

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フランス人形
フランスにんぎょう
French doll

16世紀頃よりフランスで作られはじめた精巧な人形頭髪まつげを植込み,華麗な衣裳をつけた写実的な観賞用の人形。主として女児や若い女性,貴婦人の形が多い。元来,室内で人々が団欒する姿を再現して貴族たちが観賞したことに始る。 17~18世紀の王朝趣味を反映して美しい女性人形が好まれるようになり,流行の衣裳や装身具をつけたはなやかなものに変っていった。

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世界大百科事典 第2版の解説

フランスにんぎょう【フランス人形】

一般にヨーロッパ風の衣装をつけた人形を指す。14世紀初期,パリの衣装店が王家貴族の女性のために考案した衣装を着せた人形が発達し,18世紀には当時の流行衣装をつけたレディ・ドール(ファッション・ドール)としてヨーロッパ各国に伝えられた。19世紀中ごろには人形の頭を磁器でつくったビスク(2度焼の意)・ドールが人形師ジュモーなどによって製作され,ヨーロッパの代表的人形とされた。日本には明治以後,外国製人形が輸入され〈舶来人形〉と呼ばれた。

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大辞林 第三版の解説

フランスにんぎょう【フランス人形】

フランスの貴婦人や町娘の姿を表現した人形。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フランス人形
ふらんすにんぎょう

フランス風の姿をした人形。14世紀初期、フランスのパリで、衣装店が人形に最新流行の衣装を着せてそれをファッションの見本として外国に送った。これがファッション・ドールの先祖で、フランス人形の始まりといわれる。日本では、明治時代に外国から人形が渡来すると、ヨーロッパ風の人形をまねてつくった。大正末期にはこれをフランス人形とよんだ。綿やパッキングと針金で体をつくり、布製のマスクに洋髪、美しい衣装で仕上げた西洋人形の総称ともいえる。昭和初期からこれを応用、日本の演劇風俗に取題して日本化したさくら人形がつくられ、婦人の手芸にもなった。[斎藤良輔]

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世界大百科事典内のフランス人形の言及

【人形】より

…12世紀のドイツには土人形があり,体の均斉よりも顔のこしらえに関心を払っている。華美な装いの布帛(ふはく)人形では,フランス人形が名高いが,これはパリのデザイナーが新スタイルの衣装を案出すると,それを広めるのに人形を利用したからであり,それは14世紀のころからという。布帛人形の遺品には,16世紀のフランスやスペインの人形で,高さ60cmの貴婦人を作ったものがある。…

※「フランス人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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