Fresnel zone
波源と観測点を結ぶ経路の周囲に広がる楕円状領域。波源Sと観測点Rを結ぶ経路SRでの走時(t0)と,その周辺の地点Xを経由した経路SXRでの走時(tS+tR)に対し,その走時差が半周期の整数倍以下,すなわち,|tS+tR-t0 |≤nT 2=n 2f (nは正の整数,Tは周期,fは周波数)となる領域を指す。n=1の領域は第1フレネルゾーン,その外側のn=2の領域は第2フレネルゾーンと呼ばれる。周波数が無限大の極限では,SとRを結ぶ波線に対応する。周波数が有限な場合,経路SRを通過した波と,その周辺を通過した波が,観測点Rで重なって観測される。有限周波数での波動に関する現象(回折等)や分解能を考える際の指標となる。
執筆者:吉澤 和範

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
フレネル帯ともいう。光源(電波源)Tから出た波長λの球面波の一つの波面を別の点Rを中心とし,半径がλ/2ずつ異なる多数の球面で切って分けた環状帯をいう。フランスの物理学者A.J.フレネルがこれにより種々の回折現象を説明したのでこの名がある。通信分野では,送受信アンテナの中間に考えた波頭面を分割して得られる環状帯をさし,マイクロ波通信における障害物や遮へい物による回折効果を考えるときにつごうがよい。図で,A0,A1,A2,……を,

としたとき,環状帯A0A1,A1A2,……の部分をそれぞれ,第1フレネルゾーン,第2フレネルゾーン,……と呼ぶ。奇数番目(あるいは偶数番目)のフレネルゾーンを通る電波はそれぞれ強め合うが,奇数番目と偶数番目相互間は打ち消し合う。
執筆者:宮川 洋
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...