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フードバンク ふーどばんく food bank

翻訳|food bank

5件 の用語解説(フードバンクの意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

フードバンク

パッケージ不良や形状が規格外であるなどの理由で、品質には問題がないのに売り物にならなかった食品を集め、食事に困っている人やホームレスなどに配布していく活動。市場に流通させることができない余剰食品を蓄え分配することから「フードバンク(食べ物の銀行)」と呼ばれるアメリカではおよそ50年前から始まっており、日本でも注目を浴び始めている。
具体的には、ボランティア団体やNPOが、食品メーカーなどから余剰食品を無償で譲り受け、ホームレス支援団体や生活支援施設に配る。東京を皮切りに、兵庫、広島、沖縄などへと活動の輪が広がっている。
日本は、先進国の中で最低レベル食料自給率(40%)であるにもかかわらず、食べずに捨てられる食品が大量発生している飽食国家。農林水産省によると、企業や家庭から出る食品廃棄量は年間約1900万トン(2005年度)にものぼり、うち食べられるのに捨てられている食品ロス量は500万~900万トンにもなるという。このような背景から、フードバンク活動は「もったいない」という世論の後押しを受け、今後もっと大きなうねりとなるとともに、社会的弱者の命を支える重要な取り組みとなりそうだ。
フードバンクは、食に困る人々だけでなく、余剰食品を出す食品関連企業にとってもメリットがある。企業側にとって、余剰食品を処分するときに生じる廃棄コストは悩みの種であり、「せっかく製造したものを捨てるのはしのびない」という社員の声も開発への士気を下げる要因になりかねない。フードバンクに参画する食品関連企業は、これらの課題が解決できるなら、と歓迎姿勢を示すところが多い。
2008年末現在、日本でフードバンクとして活躍している団体は、セカンドハーベスト・ジャパン(東京)、フードバンク関西(兵庫)、あいあいねっと(広島)など。草分け的存在であるセカンドハーベスト・ジャパン(2HJ)では、40社以上の食品関連企業から食べ物の提供を受けている。また、企業だけでなく、一般家庭で余った食品を学校や職場などに持ち寄り、慈善団体やフードバンクに寄付する「フードドライブ」という活動も広まってきている。

(高野朋美 フリーライター / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

フードバンク

企業や個人から寄贈された食品を生活に困った人や福祉施設などに無償で提供する取り組み。賞味期限が切れていないのに包装の破損や規格外などで捨てられる食品を減らし、困窮者に食料支援する意義がある。日本では2002年に本格的に活動を始めた「セカンドハーベスト・ジャパン」が先駆けとなった。

(2016-08-18 朝日新聞 朝刊 1総合)

フードバンク

企業や個人から食品の寄贈を受け、支援団体や施設を通すなどして生活に困った人に届ける取り組み。賞味期限内なのに捨てられる食品を減らし、困窮者に届ける意義がある。日本では2002年に本格的活動をはじめたセカンドハーベスト・ジャパンが先駆けとなった。農林水産省の14年の調査では全国で約40団体が活動。その後も新団体が各地でできている。

(2016-12-28 朝日新聞 朝刊 生活1)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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デジタル大辞泉の解説

フード‐バンク(food bank)

食品を取り扱う企業から、製造・流通過程などで出る余剰食品や規格外商品、販売店舗で売れ残った賞味期限消費期限内の商品など、安全上は問題がなくても廃棄される食品の寄付を受け、無償で必要な人や団体に提供するボランティア活動。また、それを行う団体。一般家庭で余った賞味期限内の食品も対象となる。福祉団体・生活弱者支援のボランティア活動として1960年代に米国で始まり、日本でも平成12年(2000)頃から行われている。食糧銀行

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フードバンク
ふーどばんく
food bank

規格外、商品の入れ替えなどの理由で、品質上の問題はないのに廃棄されている食品を引き取り、生活困窮者や福祉施設などへ無償で提供する活動、およびその団体。食品メーカーや流通・小売業者から寄付された余剰食品を一時的にストックし、必要なところへ配分することから、食品の銀行(フードバンク)とよばれる。
 農林水産省がまとめた「平成21年度食品ロス統計調査」によると、日本で1年間に発生する食品由来の廃棄物約1800万トンのうち、食べられるにもかかわらず廃棄されている食品ロスは、年間500万~800万トンに上ると推計されている。これらには品質とは関係がない、ラベルの印字ミスやパッケージの汚れ、消費期限が近い食品などが含まれる。発生元でロスの抑制に努めつつ、その上で生じた廃棄物もなるべく有効利用する取り組みの一環として、フードバンク活動が注目されることとなった。
 フードバンクの活動がすでに40年以上となるアメリカでは、提供された食品だけでは食事の栄養が偏るため、肉や牛乳などを購入・配布し、食品ロスの削減と食糧支援を両立させた活動を展開している。日本では2002年(平成14)に国内初のフードバンク団体が設立され、2010年前後から全国規模で拡大している。これを受け、農林水産省は2009年に初めてフードバンクの実態調査を行った。2011年にはフードバンクの普及を目ざして、全国フードバンクネットワークが発足。共通のガイドラインに署名し、流通や食品衛生などに関する情報共有を進めている。[編集部]

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