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ブラスウェイト ブラスウェイト Brathwaite, Edward Kamau

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブラスウェイト
ブラスウェイト
Brathwaite, Edward Kamau

[生]1930.5.11.
バルバドスの詩人,歴史学者。 1949年ケンブリッジ大学で歴史学と教育学の学位を取得する。 55年から7年間ガーナ教育行政を担当,これは西インド諸島アフリカの文化を比較考証する貴重な体験となった。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブラスウェイト
ぶらすうぇいと
Edward Kamau Brathwaite
(1930― )

バルバドスの詩人、歴史家、エッセイストジャズにも造詣(ぞうけい)が深い。ケンブリッジ大学で歴史学を修め、サセックス大学で「ジャマイカのクレオール社会研究」というテーマで博士号を取得し、ガーナで数年間教えたのち、1962年に帰国。63年に西インド大学史学科講師となり、1982年に社会文化史学科教授に就任。このころから、カリブ海域を代表する詩人・歴史家という評価が高まった。のち「カリブ海域芸術家運動」(CAM)の中心人物として活躍。そのほか文芸雑誌『サバクウ』の編集や講演など、活動範囲は広い。1991年にアメリカに渡り、ニューヨーク大学比較文学科教授に就任。詩集『通行権』(1967)、『仮面』(1968)、『島々』(1969)の三部作、『渡来者たち――新世界三部作』(1973)で、カリブの民の精神的収奪、アフリカの「偉大なる伝統」への回帰、魂のいやしと創造力によるカリブの民の新たな船出を歌い上げている。ほかに詩集『母の詩』(1977)、『太陽の詩』(1982)、『第三世界の詩』(1983)、『X――自我』(1987)、『シャー』(1990)、『中間航路』(1992)などがあり、これらの詩で、アフリカから奴隷として連れてこられたカリブ海域住民が受けた汚辱と暴力の歴史と、自らのルーツの検証、新しい未来への希望を、憤怒(ふんぬ)と抵抗、ときには幻滅を交えながら、ジャズ、カリプソ、レゲエのリズムを駆使して謳(うた)っている。なお、亡き最愛の妻ドリスに捧(ささ)げた詩集『ゼア――メキシコ日記』(1993)には、挫折(ざせつ)感・空漠感・虚無感が色濃くにじむ。また、歴史書『ジャマイカ奴隷の民俗文化』(1970)、『矛盾する兆候群』(1974)、『声の歴史』(1984)は、クレオール文化研究の貴重な資料となっている。[土屋 哲]

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