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ブルースターの法則 Brewster's law (optical polarization)

百科事典マイペディアの解説

ブルースターの法則【ブルースターのほうそく】

〈屈折率nの透明物体の表面に光が入射角θで入射したとき,tan θ=nなら反射光は入射面に垂直な振動面をもつ完全な直線偏光になる〉。このときの角θを偏光角またはブルースター角という。

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世界大百科事典 第2版の解説

ブルースターのほうそく【ブルースターの法則 Brewster’s law】

光が屈折率nの透明媒質の表面にtanθ=nできまる特定の角度θで入射したとき,反射光は入射面に垂直な振動面をもつ完全な直線偏光になるという法則。このθを偏光角またはブルースター角という。この現象を利用したものに,赤外線偏光器,気体レーザー管の両端窓などがある。この法則の発見者は,イギリスの物理学者ブルースターDavid Brewster(1781‐1868)で,彼は光学に関する種々の研究を発表したが,とくにこの反射による偏光の法則や複屈折の研究は有名で,また,万華鏡の発明,多辺体レンズの灯台の照明灯への応用,双軸結晶の発見などでも知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブルースターの法則
ぶるーすたーのほうそく
Brewster's law

1815年、イギリスのブルースターによって導かれた光の反射に関連する法則。偏光していない光(自然光)が、屈折率n1の透明媒質から屈折率n2の透明媒質の境界面にtanθ=n2/n1の関係を満足する入射角θで入射するとき、反射光が入射面(入射光の進行方向と入射点における境界面の法線を含む面のこと。では紙面)に垂直に振動する直線偏光になるという法則である。この入射角のとき、屈折光は、入射面内に振動する成分のほうが、入射面に垂直に振動する成分より強くなる。また反射光と屈折光のなす角は直角になる。θはブルースターの角または偏光角とよばれる。第一媒質の屈折率が既知のとき、偏光角を測定すれば第二媒質の屈折率が求められる。また第二媒質を薄い層にし、間隔をあけて平行に何枚も重ねたものは、偏光角でそれを透過する光がほぼ完全に入射面内に振動する直線偏光になるので、偏光器として作用する。主として赤外域で用いられ、パイルオブプレート偏光器pile-of-plate polarizerとよばれる。[田中俊一]

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世界大百科事典内のブルースターの法則の言及

【偏光】より

…直線偏光を金属面に斜めに入射させると,その反射光は一般に楕円偏光になる。
[偏光の発生]
 偏光を得る方法には,(1)反射におけるブルースターの法則を利用するもの,(2)結晶における複屈折の現象を利用するもの,(3)吸収性の結晶における多色性を利用するものなどがあげられる。(1)のブルースターの法則とは,屈折率nの透明な媒質の表面へtanθ=nで表される特定の角度θで光が入射したときには反射光は完全に直線偏光になるというもので,例えば空気中でガラスに入射させる場合,θ≒57度とすれば反射する光により直線偏光が得られる。…

※「ブルースターの法則」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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