プラスチック製の部分品を組み立てる模型玩具。〈プラモデル〉は商標名。金属の型にプラスチック材料を流してつくった部分品に接着剤を塗り,図面に合わせて組み立て,塗装して仕上げる。1951年にアメリカで組立模型として生まれた。日本には54年ころ紹介され,58から59年にはアメリカ製とともに国産品も広く出回るようになった。プラスチックは難燃性で,破損が少なく彩色が鮮明にでき,複雑な成形も可能であり,生産費も安いので模型組立玩具に適している。小学生から高校生を中心に自動車,戦車,航空機,艦船,人形などが愛好されているが,62年ころから戦争物,SF物が流行,〈戦艦大和〉のように250分の1の縮尺で全長105cmという大型の模型も出現した。純粋な縮尺模型のほか玩具的要素の濃いもの,乾電池やエンジンを利用して動くものなど多種多様なプラスチックモデルがつくられている。
執筆者:斎藤 良輔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
プラスチック製の部分品を材料にした組立て模型玩具(がんぐ)。一般には商品名「プラモデル」で知られる。第二次世界大戦中、アメリカでプラスチックが使用され、これを材料に応用して、金属の型にスチレン樹脂を流してつくった部分品をセットにし、各部分品に液体接着剤を塗り、これを図面に張り合わせて組み立てる模型が生まれた。ホビー玩具の一つ。
日本には1954年(昭和29)ごろから紹介され、4、5年後には国産品も市販されるようになった。燃えにくく、壊れにくく、彩色が鮮明で、成型は金属に似ていて、しかも組立て工程が少ないという近代的な特徴をもっている。木製玩具と比べて取扱いが手軽で、子供にも容易にできるうえ、正確な縮尺でつくれる点が好まれ、現在全模型の85%を占めている。小・中・高校生から成人層にまで広い階層に愛好されて、自動車、戦車、航空機、人形、怪獣、宇宙もの、ロボットなど種類が多く、乾電池やエンジン付きのものもある。
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