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プラテオサウルス プラテオサウルスPlateosaurus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

プラテオサウルス
Plateosaurus

三畳紀後期のヨーロッパにいた爬虫類竜盤目に属する恐竜。アパトサウルスの祖先と考えられる。体長約 8m。骨は中空ではない。不格好な樽のような胴に小さい頭と長い尾をもつ。二脚歩行も四脚歩行も可能であった。歯と顎筋肉の様子から草食性とされる。ドイツのテュービンゲン大学に復元骨格がある。

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デジタル大辞泉プラスの解説

プラテオサウルス

三畳紀後期に生息した竜盤類竜脚形類の草食恐竜。全長約8メートル。二脚歩行、四脚歩行の両説がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プラテオサウルス
ぷらておさうるす
plateosaur
[学]Plateosaurus engelhardti

竜盤目竜脚形類(亜目)古竜脚類(下目)プラテオサウルス類Plateosauriaに属する恐竜。ヨーロッパ各地の三畳紀後期、約2億1005万年~2億0360万年前の地層から産出した草食恐竜で、これまでに100体以上の化石が知られている。古竜脚類としてはもっとも有名で、全長約7メートルあり、三畳紀の恐竜としては最大を示す。頭は小さく、幅狭く、比較的高さがある。鼻腔(びくう)が発達し鼻面は隆起していた。多数の歯があり、木の葉状ないしスプーン状をしており、間違いなく草食であった。比較的長めの前肢に物をつかむことのできる手を使って枝を口元へ引っ張り寄せたりしたことであろう。前肢は頑丈で、機能する指が5本あり、第1指に鉤(かぎ)づめがあった。頸(くび)は長く、頸部肋骨(けいぶろっこつ)が発達していた。長大になった消化器管を収めるため、胴は大きかった。「クルミ割り方式」で開閉したあごで、狭いくちばしを経て取り込んだ植物を短い切片にかみ切り胃の中に送り込んだと思われる。食物をさらに機械的に分解するのは、胃の中に飲み込んでいた胃石(ガストロリス)の働きであったろう。普通は四肢歩行をしたらしく、その場合、手の親指には鉤づめがあったので地上から持ち上げた状態にして、第2指から第4指までを地面につけて体重を支えたらしい。プラテオサウルスは1か所から多数の個体が発見される場所があるので、群れで移動中に集団死したのではないかという説がある。当時のヨーロッパは高温乾燥気候であったが、餌(えさ)となる植物を食べ尽くしては季節により周期的に移動して生活していた可能性がある。つまり恐竜が集団で「渡り」を行っていたのかもしれない。一方、個々の遺体が洪水により流されて、特定の場所に長年にわたって堆積(たいせき)したのではないかという説もあるが、どの説も確証は得られていない。プラテオサウルスの骨が最初に集中的に発掘されたのは1921年以後の数年間に南ドイツのネッカー渓谷の流域においてであり、チュービンゲン大学のフリードリヒ・フォン・ヒューネFriedrich von Huene(1875―1969)が研究を行った。[小畠郁生]

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