渦虫綱の三岐腸目プラナリア科の扁形動物の1属名,またはプラナリア科Planariidaeに含まれる種類を一般にこの名でいう。かつて,日本産のナミウズムシDugesia japonicaはPlanaria属にされていたが,その後,生殖器官などの精査によってPlanaria属からDugesia属へ移され,したがって日本では現在Planaria属に含まれる種類はいない。
プラナリア科のものはすべて淡水産で,河川や池沼の水底,水生植物や石の上などをはっている。体長は最大3.5cm,幅4mmほどで扁平。頭部の両側には短い1対の触角がある。眼点は1対,あるいは前額部に多くの小眼点をもつものがあり,多い場合では140個の小眼点をもつ種類がある。口はほぼ体中央の腹面に開いている。体から切りとった一部分からでも,もとどおりの体になるなど再生力が著しく強く,また体の一部分を他の個体に移植することによって双頭や双尾の体をつくることができるなどから,実験形態学上の材料によく用いられる。
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執筆者:今島 実
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扁形(へんけい)動物門ウズムシ類のうち、動物実験などでよく知られているナミウズムシ類の旧属名。ウズムシ類の一般名称としても長い間親しまれてきた名であるが、現在ウズムシ類の属名はDugesia属と改称され、プラナリアPlanariaは属名としては使われなくなっている。
[峯岸秀雄]
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…まず,それまで鳥や哺乳類のみで学習能力が考えられていたのに対し,広範囲の動物で学習する能力の存在が実験的に証明された。例えば扁形動物のプラナリアに光刺激と電気ショックの組合せで条件反射を成立させ,この程度の動物にも学習する能力のあることがわかった。タコの捕食行動では各種の図形と罰・報酬の組合せで図形を学習させられること,ミツバチに色を覚えさせることなど,今日では各種の動物で学習に関する実験が行われている。…
…まず,それまで鳥や哺乳類のみで学習能力が考えられていたのに対し,広範囲の動物で学習する能力の存在が実験的に証明された。例えば扁形動物のプラナリアに光刺激と電気ショックの組合せで条件反射を成立させ,この程度の動物にも学習する能力のあることがわかった。タコの捕食行動では各種の図形と罰・報酬の組合せで図形を学習させられること,ミツバチに色を覚えさせることなど,今日では各種の動物で学習に関する実験が行われている。…
※「プラナリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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