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プレスティージ prestige

翻訳|prestige

大辞林 第三版の解説

プレスティージ【prestige】

〔プレステージとも〕
社会的な高い価値づけ。威信。名声。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プレスティージ
ぷれすてぃーじ
prestige

一般に、社会的成功、業績、社会的地位などから生まれる名声、威光、威信などをプレスティージという。このことばは、元来、幻惑、錯覚、魔法のトリック、惑わし、ペテンなどの意味で、マイナスのイメージをもっていた。しかし、のちに、他者を眩惑(げんわく)するようなあるいは盲目にするような影響力の意味になり、転じて、今日用いられているような名声、威光、威信というような意味になり、プラスのイメージが付与されることになった。
 政治学・社会学的には、特定の個人ないし集団が、職業、収入、財産、資質、生活様式などの社会的価値属性から、他の個人ないし集団を差異のあるものとして評価し、それを承認することから発生する社会的影響力のことをいう。社会的影響力である限り、プレスティージは、権力や権威などとともに、支配―被支配関係を成立させる重要な契機であり、それらと密接な関係をもっている。一般に、プレスティージが、尊敬、信頼、賞賛などの情緒的・感情的反応を基礎とする心理的イメージを前提として成立し、個人や集団の心理に働く影響力であるという点で、外的な制裁や物理的強制力を伴う権力や社会的に承認され制度化された権力としての権威と区別される。
 支配―被支配関係は、そうした関係をもたらした権力に正当性が付与され、権威が成立することによって安定するが、さらに、被支配者の側に尊敬、信頼、賞賛などの情緒的・感情的反応が生じた場合、つまり、支配者にプレスティージが付与された場合、よりいっそう安定する。それゆえ、プレスティージは、支配の安定のための重要な政治的手段なのである。[谷藤悦史]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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