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プレバイオティクス prebiotics

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

プレバイオティクス
ぷればいおてぃくす
prebiotics

ヒトに有益な作用をもたらす生きた微生物群であるプロバイオティクスの働きを助ける物質とそれらを含む食品。プレバイオティクスは、1995年にイギリスのレディング大学・食品微生物学教授グレン・ギブソンGlenn R. Gibsonと、ベルギーのルーバン・カトリック大学・生化学教授マルセル・ロバーフロイドMarcel B. Roberfroidによって提唱された概念である。プレバイオティクスに該当する物質は次の条件を満たす必要がある。(1)胃等の消化管上部で分解や吸収が行われない。(2)大腸にもともと存在するビフィズス菌(ビヒダス菌)などの有用な細菌の増殖に特異的に役だつ物質(基質)であり、それらの代謝を活性化する。(3)大腸の腸内細菌バランスを健康的な状態に保つことに役だつ。(4)宿主(ヒトなど)が物質を口から摂取した場合に健康増進に役だつ効果を誘導する。
 プレバイオティクスの摂取によって、乳酸菌・ビフィズス菌の増殖が促進する。その結果として、整腸作用やミネラル吸収促進などの作用があることが報告されている。
 代表的なプレバイオティクスは、難消化性オリゴ糖(少糖)と一部の食物繊維である。特定保健用食品(トクホ)の指定を受けた食品もある。
 オリゴ糖には多種類あり、例としてフラクトオリゴ糖、乳糖果糖オリゴ糖などがあげられる。いずれも、ヨーグルト類・乳菓や清涼飲料水等の甘味料として広く消費されている。また、ポリデキストロース(人工の水溶性食物繊維)などの一部の食物繊維もプレバイオティクスに該当する物質であり、ソーセージやゼリー飲料その他に使用されている。[飯野和美]
『光岡知足編『プロバイオティクス・プレバイオティクス・バイオジェニックス』(2006・公益財団法人日本ビフィズス菌センター) ▽「プレバイオティクスを含む特定保健用食品一覧の出典」(上野川修一・山本憲二監修『世紀を越えるビフィズス菌の研究――その基礎と臨床応用から製品開発へ』所収・2011・公益財団法人日本ビフィズス菌センター)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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