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ペネロペイア ペネロペイア Pēnelopeia

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペネロペイア
ペネロペイア
Pēnelopeia

ギリシア神話のオデュッセウスの妻。スパルタのイカリオスとニンフのペリボイアの娘。テレマコスの母。夫がトロイ遠征で留守中イタカ近隣の若い貴族らに求婚され,やむなく夫の父ラエルテスの棺衣を織り上げるまでは応じられないとの口実をつくって3年間,昼間は織り,夜になるとこれをほどいて事なきを得たが,ついに侍女の密告により,からくり明るみに出てしまった。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペネロペイア
ぺねろぺいあ
Penelopeia

ギリシア神話の英雄オデュッセウスの妻。ペネロペともいう。スパルタ王ティンダレオスの娘ヘレネ(実の父はゼウス)の従姉妹(いとこ)にあたり、西洋文学の伝統のなかでは貞女の代名詞とされる。オデュッセウスは、ギリシア中からヘレネの求婚者が集まって収拾もつかなかったとき、ヘレネとメネラオスの結婚を円満に実現させ、その功によりペネロペイアとの結婚を許される。2人の間にはテレマコスが生まれる。ペネロペイアは、オデュッセウスが出征してからトロヤが陥落するまでの10年間、さらに彼がトロヤからの帰国途上で海上を漂泊する10年もの間、イタカ島で夫の留守を守った。そして近隣から彼女に再婚を求めて若い求婚者どもが押し寄せ、日夜宴会を開いて家産を食いつぶすのにも耐え、夫の帰国を確信していた。ことに、舅(しゅうと)の経帷子(きょうかたびら)を織り終えるまでは再婚できないとして、昼間に織ったものを夜中にこっそりとほどいては、長年にわたり求婚者たちの要求をそらしていたというエピソードは有名である。しかしその策略も見破られ、ついに彼女は、オデュッセウスが家に残した強弓を引きえた者と再婚すると宣言し、弓競技を催すが、ちょうどそのときオデュッセウスが帰還して、無法な求婚者どもを射殺す。
 これがホメロスの『オデュッセイア』に歌われたペネロペイア像であるが、後代には、ペネロペイアはすべての求婚者と交わったとする奇妙な伝承もつくられている。[中務哲郎]

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